Seven's Room



2005年・名古屋遠征〜その1


 「バーキンで鈴商へ行ってみよう!」 そう考えた直接のきっかけは、昨年の田沢湖・八幡平オフミに鈴商の鈴木直明さん(以下、ナオさん)がスパッセで参加してくれたことでした。国産エンジン+4輪独立サスで快適に(安心して)移動できるとはいえ、これほどの距離を走ってくるとはなかなかの強者・・(^^)。スゴいなぁと思った反面、負けてられないと思ったのも事実でした。そしてついにバーキンで名古屋遠征を決意するに至ったのです。これまで東北各地や関東はもちろん、北陸や関西にまで足を延ばして地元のセブン乗りと交流を深めてきた私ですが、中部地区だけは空白地帯でした。この遠征で全国制覇への足がかりを確実にしようと思ったまでは良いんですが、決行したのは猛暑の7月! 果たして無事に終わるのか・・・?



○やっぱり雨?

 2005年7月15日(金)、仕事を終えてから荷物の最終チェックをしてバーキンに積み込みます。名古屋の猛暑に備えてビキニトップを装着。途中で軽く雨が降っても良いようにサイドカーテンも装着します。トランクもセットして準備はOK。22時ちょっと前に八戸ICから高速道路へ入ります。この日の為に装着したETCでバーが開き(やはり怖いから30q/hくらいで進入)、快調に飛ばします。

 今回の遠征の強い味方は携帯電話です。miniSDカード(512MB)に100曲を超える音楽と30分のFM番組2本を入力。ヘッドホンで聴きながら運転するので退屈しません。アップテンポな曲の効果で菅生PA(宮城県)まで一気に走ります。

 給油して再び走り出すと、暫くしてポツポツと雨が・・。初めは小降りでしたが福島県に入った頃から本降りになってきました(泣)。これは予想外。磐越道から北陸道に入った辺りでの雨を予想していたので、かなり早く雨に見舞われた格好です。北陸遠征の時といい、どうしてバーキンで北陸道を走ろうとすると雨が降るのだろう? しかしそうは言ってられないので福島松川PAに緊急避難。ちょうど屋根の掛かった二輪置き場が空いていたのでそこに停めて幌を装着します。う〜んまたガムテープ貼って走るのかぁ・・・。なんかこのスタイルが定番化してるような気がするけど、先が長いので気にせず走ることにします(^^)。

トランクも雨対策 幌+ガムテープ〜すっかり定番



○寝るにはツラい・・・

 幌をするとさすがにウルサいです。しかし待っていても雨は止みそうもないので先を急ぎます。磐越道から北陸道に入っても雨は降り続きます。それでも北陸遠征時に見舞われたあの土砂降りに較べたら楽勝です。ガス欠寸前のギリギリまで引っぱり、米山SAで給油。夜が明けたら暑くなりそうなので、ひとまずここで仮眠を取ります。

 しかし・・雨の降る7月に幌をしたバーキンの運転席で寝るのは楽じゃありません! 狭いのはガマンするとしてもとにかく蒸し暑い。30分もすると目が覚めます(たまに土砂降りとなって幌を叩く雨音で目が覚めるし・・)。3時間ちょっと仮眠する予定が結局1時間ちょっと寝ただけで断念。サッサと先を急ぐことにしました。

 しばらく走ってビックリしたのは、なんと早朝から覆面パトカーが取り締まりをしてる! 時計を見るとまだ朝6時前。こんな早朝から覆面で取り締まるとは、なんて仕事熱心なんだ>新潟県警(^^)。捕まったドライバーもさぞビックリしただろうなぁ。でもおかげで目が覚めました(^^)。シャキッとした頭で上信越道〜長野道〜中央道とひたすら走り続けます。

 ここまで読んで「なんで素直に東北道〜首都高速〜東名高速と走って名古屋に行かないんだ?」と思う方もいると思います。それはETC装着車には「深夜割引」があるからです。ちょっと遠回りに思えても磐越道〜北陸道と経由していくと全区間の高速料金が3割引になるのです。これだけの距離を走ると3割引で¥5,900もお得になります。 1泊のホテル代がタダになる金額です。これを使う為にETCを装着し、新潟経由のルートを選んだわけです(ETC装着費用はあえて無視!)。



○サービスエリアを楽しもう〜Part1

恵那峡SA  午前8時30分、中央道・恵那峡SAに到着。予定では午後1時までに着けば良いので大幅に早く着いてしまいました。休憩しないとやっぱり早いですねぇ(^^)。しかし笑ってばかりもいられません。4時間以上もここで時間調整をする必要があります。

 まずは軽く朝食をとり、それからバーキンを洗車します。雨に降られることは予想していたので今回の遠征ではバケツを持参。時間はたっぷりあるので念入りに洗車しました。実は遠征に備えて九州から「キラーリ」という磨き剤を入手して少しずつ磨いてたのです。効果は抜群で、私のバーキンは購入してからの8年間で一番綺麗な状態になっていたのです。せっかく東海エリアでお披露目するのに汚れたままでは格好がつきません。噴き出す汗をモノともせずにセッセと洗います。


ビキニトップに換装
 幌からビキニトップに換装して準備OK。う〜んカッコ良い(^^) しかしやることが無くなってしまった・・。取りあえず近くまで到着したことを報告すべくノートパソコンを取り出し、携帯と接続してSeven−MLにメールを送ります。併せて先導してくれることになってるalfee7かとうさんの携帯にもメール。予定をちょっと早めて屏風山PAで合流することになり、そちらへ移動します。

 しかしかとうさんから「渋滞に巻き込まれて到着が遅れる」とのメールが・・。屏風山で軽く昼食を取ったり日陰で涼んだり、住み着いてるのか妙に人なつっこい猫と遊んだりしてノンビリと時間を過ごしました(^^)。





○いよいよ鈴商へ!

東海環状道を走る  午後1時前にかとうさんが到着。はじめましての挨拶を済ませて早速移動開始。開通間もない東海環状道を走ります。さすがに新路線とあって路面はフラットで走りやすい! ついついペースも上がり気味です(^^)。アッという間に出口である瀬戸赤津ICに到着しました。ETCゲートが開いて無事に通過。日本道路公団によると八戸ICから瀬戸赤津ICまでは995q。自宅からだとちょうど1,000qになります。聞けばかなりの距離に感じますが走ってみると意外と大したことないんですね。気持ちとしてはアッサリ着いてしまった感じです(^^)。

 ここで今回かとうさんと共に取りまとめをしてくれるkazzさん等が到着。一緒に鈴商を目指します。開催中の「愛・地球博」の会場前を通過して外から様子を眺めました。八戸からわざわざ来て博覧会を見ないで帰る人は、たぶん少数派でしょう・・・。


SUZUSHO
 何処を通ったのか分かりませんが、先導されて鈴商へ到着。日本におけるバーキンのメッカ・鈴商が目の前にあります(^^)。車を奥へ入れてさっそく中へ。雑誌で見た顔の社長がいました! バーキンにトラブルが生じるといつもメールや電話でお世話になってますが、お会いするのは初めてです(そりゃそうだ!)。

 そしてナオさんも登場。昨年の田沢湖・八幡平ミーティング以来だから10ヶ月ぶりの再会です。アイスコーヒーを飲みながらいろんな話をし、豊富にストックされたパーツを物色して回りました。東北では仙台まで行かないとなかなか手に入らないですからね。ひとまず出発前に折れて無理矢理装着してきた幌骨とマフラーのガスケットをGETしました。


ポチも歓迎してる?
 テーブル脇ではこの店の看板犬、ポチがくつろいでます(^^)。アラスカンマラミュートという種類で体重は40sちょっと。スゴく大きいですけどとても大人しく、撫でてやると嬉しそうにします。8歳だそうで、我が家のカシス(猫)より1つ年上ですね。

 本来の集合時間である午後3時が近づくと(1時間以上も早く鈴商に着いてたんですねぇ・・)、続々と東海エリアのセブン乗り達が集まってきました。たちまち店内は大混雑。初めて会う人ばかりなので挨拶して回り、外に出て車を見させてもらいました。やはりバーキンが多いですが、ケーターハムやフレイザー・エリーゼ等も集まってきました。足車で駆けつけてくれた方もいて、20人近くも集まっていただきました。


鈴商隣の駐車場にて


ファミレスで談笑
 大人数で鈴商を埋め尽くしてしまうのも迷惑となるので、近くのファミレスへと移動しました。店内のど真ん中の席を多数占領し、ワイワイ話すセブン軍団。ほとんどがドリンクバー+αしか頼んでないようだから、売り上げにはプラスになってないだろうなぁ(^^;;;)。

 会うのは初めてでもそこは同じセブン仲間。話も大いに盛り上がります。あっという間に時間が過ぎ、そろそろ隣の駐車場から車を移動しなければならない時間となり、鈴商へと戻りました。翌日のツーリングには参加できず、今日だけ鈴商に来てくれた方もたくさんいて、本当に感謝です!



鈴商にて記念撮影

(鈴商の店内で記念撮影)


 鈴商に戻るとナオさんが「せっかく来たんだから乗ってみてください」とスパッセを薦めてくれました。このモデルは4連スロットルにして圧縮比も上げ、ハイカムを組んだモデルです。道が分からないのでナオさんに助手席に乗ってもらい、軽く流してみました(一般道だからスピード出せないしね)。

 走り出してすぐに感じたのはピックアップの良さです。八幡平で昨年試乗したモデルより格段にに反応が良いです。これは楽しい! 街中を流してるだけでも気持ち良いです。4輪独立サスの動きも良いし、車体剛性も高いのでギシギシ音がしません。やはり良い車だなぁと思いました。買いたいけどバーキンにも愛着あるし・・悩みます(^^;;;)。

Supasse コックピット


Supasse−C Supasse−C

2台のDino
 上の写真はスパッセのカーボンモデル・Supasse−Cです。FRPパーツをカーボンに変更し、軽量ホィールを採用して20s以上も軽量化したモデルです。試しに左手にFRPフェンダー、右手にカーボンフェンダーを持ってみましたがその重量の違いをハッキリと感じ取れました。やはりカーボンは軽いです。

 左の写真は鈴商店内に展示してあるDinoです。左に写ってるのがHPで紹介されてる車両で、右側のは社長の車だという話も・・。実際はどうなんでしょう?
 しかし何度見てもDinoは綺麗な車ですね。いつかは欲しい車の1台です(できれば206が良いなぁ・・)


こうして名古屋遠征〜鈴商編は無事に終了しました



○ホテルは遠い・・・

 ホテルは名古屋駅のすぐ近くなので迷うことはないのですが、念のためカーナビを使用。カーナビといってもノートPCにGPSレシーバーを接続した簡易タイプですが、初めての街では威力を発揮します。しかし問題は道路ではなくクルマでした(^^;;;)。

 夕方とはいえ名古屋は暑い! 分かっていたけど暑い! 人間は耐えられてもバーキンは耐えられませんでした。渋滞してたことも原因ですが信号待ちで停止するとどうもアイドリングが安定しません。エンストしかけてアクセルを踏み続けるという行為を続けてたんですが、宿までもう少しという所でエンジンが止まりました。場所は泥江町交差点。真上を名古屋高速が通る大きな交差点です。右折レーンの先頭車両として交差点の中央で信号が変わるのを待ち、GOサインと共に発進しようとしたらエンジン停止。そのまま立ち往生してしまいました。ここぞとばかりに鳴りまくるホーン。信号が変わって右側から来る車の流れも全部止めてしまいました。仕方なく車を降りてバーキンを押します。う〜ん久しぶりだ・・などと言ってる場合じゃない。交差点の脇に寄せて何度かセルを回すが掛からない。ホテルはすぐそこだし、面倒だからホテルまで押していこうかなぁと思った矢先にエンジンが掛かりました(^^)。しかしホテルの前に着いた途端にまたエンジンが止まりました(たった500mで止まるなぁ〜)。

 まぁここまで来ればエンジンが掛からなくても問題なし。タワーパーキングに押してバーキンを入れようとしますが・・・オイルパンがぶつかって入りません! 見た感じでちょっと無理かと思ったんですよねぇ。一瞬、フロントまで行って「下に敷く板ありますか?」と聞こうと思いましたが、有るはずはないので向かいにあるコインパーキングまで押していきました。近くに置ける駐車場があっただけラッキーです。幌を装着してからチェックイン。鈴商からホテルまでの距離はそれほど長くないのに、ここまで長かったなぁ・・。



○名古屋の夜〜宴会編

 夜7時、ホテルのロビーで待ち合わせて名古屋の街に繰り出しました(^^)。アレジ伊藤さんの仕切で、ホテルから比較的近い「酒・肴 myo−ri」というお店です。地下1階から2階まで吹き抜けとなっている面白い店で、合計8人で飲んで騒ぎました。

 ほとんどビールばかり飲んでいた私ですが、関谷さんの所で造ってるお酒も置いてあったのでそれも頂きました。う〜ん美味しい。大吟醸が品切れだったのはちょっと残念でしたが、仕入れて持って帰りたくなりました。

 夜11時を回る頃にはさすがに眠くなってきました。考えてみれば1時間ちょっとしか寝てないんだもんなぁ。翌朝も4時起きということで早めに切り上げて宿へと戻りました。明日は早朝からのロングツーリング。何台くらい集まるのかなぁと思いつつ、名古屋の初日はなんとか無事に終了しました・・・。



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