Seven's Room



ETC装着


 以前から足車には装備していたETCをバーキンにも装着しました。あちこち遠征する私にとってETC搭載車への各種割引はとても魅力的なのは勿論ですが、チケットを受け取る際や支払いの際にいちいち4点式シートベルトを外したりまた装着したりというのは正直言って面倒です。財布や小銭を出すのも大変。ならばETCを装着しようと思ったわけですが、ここでふと疑問。バーキンの熱線入りフロントガラスはETCの電波を通すのか?  そこでSeven−MLメンバーに聞いたところ「問題なく通るよ」「難しいと言われた」「アンテナの角度調整が面倒・・・」など様々な意見が寄せられました。

 頭を悩ませていたところ、ノーズコーン内にアンテナを設置してるよという意見がいくつか寄せられました。 セブンのノーズコーンはFRP製で電波を通すのです。これを聞いたときは目から鱗でした(^^)。ということでETC装着計画が始動しました。


○アンテナ車外設置ETC

 ノーズコーン内にアンテナを設置するとなるとやはり防水対策は必須です。室内用アンテナにラップを被せて設置している方も何人かいましたが、これから長期間使用する事を考えるとやはり室外設置用アンテナを用意するのがベスト。そこで購入したのが三菱重工製のMOBE−201です。以前は室外アンテナ用が数種類あったようですが、需要があまり無いためかネットで検索しても三菱重工製のこのタイプしか検索できませんでした(平成17年3月現在)。通常に室内アンテナタイプに較べてかなり高額でしたがそこは奮発しました(^^)。


○アンテナの設置

アンテナ設置状態 ブラケット設置  アンテナ設置用のブラケットを用意します。これはホームセンターでL字ステーとパイプを掴む部品(水道コーナーに置いてあります)を購入して組み合わせ、これをステアリングラック・サポートに装着しました。ゴムシートを挟んで装着面を保護しています(写真左)。
 アンテナを両面テープで貼り付け、振動で外れないようタイラップで固定します。アンテナ線にコルゲートチューブを巻き、水が入らないようビニールテープを巻き付けて完成です(写真右)。


○本体の取り付け

ETC取付用ブラケット
 ETC本体を取り付けるブラケットです。「以前ETCを装着する際に作ったのが余ってるから…」と、愛媛県四国中央市に住む岸さんから送っていただきました。ありがとうございました。

 このブラケットにETC本体を取り付けます(写真はこちら)。両面テープで貼り付け、振動で落ちないようにこちらもタイラップで固定します。

 これをメーターパネル下(ヒューズボックス手前上部)のアルミ部分にリベット止めします。穴を開けるためにフロントウィンドーやスカットルをすべて外すわけですが・・・



バーキンの配線状態
 スカットルを開けて上から覗いた状態です。何度見てもスゴい・・・というかヒドい。もうスパゲッティのカルボナーラ状態です(^^;;;)。右側に並ぶメーターへの端子にかなりの数のハーネスが直付けされています。抜本的な対策(配線全ての引き直し)をやりたいところですが、いつも切れそうになってる箇所を直す程度で元に戻してしまいます。
 今回も水温計の端子部分が接触不良を起こしていたので、ハーネスの修理&メーター交換をしました。久しぶりに水温計が正確な温度を表示するようになりました(ずっと120℃に張り付いて意味の無いメーターから解放されました)。
 ハーネスを傷付けないよう注意し、3箇所に穴を開けてリベット止めしました(4箇所止めしたかったけど無理でした)。



ETC本体装着状態 ブラケット固定状況



○ACCラインの設定

 取付要領書を見ると「アクセサリー電源から分岐させ・・」とあります。ここでまた素朴な疑問。「バーキンにACCで作動する機器って有るか?」 キーシリンダー・スイッチを見るとハーネスは3本しか出てません。やはりACCラインは設定されてませんでした。そこでACCラインを作りました。

ACC
BAT
−−
START
IGN

 上図はコネクタを外してキーシリンダー・スイッチを見たときの端子配列です(テスターで測定しました)。コネクタからはACCを除く3本のハーネスが出ています。以前シガーライター・ソケットを付けたときに電源をバッテリーから直接取っていたんですが、そのプラス線の端子を交換してキーシリンダー・スイッチのコネクタのACC部分に挿入しました。そしてそのハーネスからETC付属の分岐パーツを使って電源を確保し、ETC本体に接続しました。

 アンテナ線を室内に引き込み(ウォッシャー液のホースが貫通してる穴を流用)、ETCに接続してチェックします。正常に作動することを確認してからスカットルを戻します。電源用ハーネスとアンテナ線は束ねてスカットル内に固定しました。余談ですが室外用ということで電源&アンテナ線が長すぎます。アンテナ線は4mもあります(室内用は3m)。全長が4mに満たないセブンにはあまりにも長いです。こんな車に装着することは勿論メーカーも想定してないでしょうけど・・(^^;;;)。


○走行テスト
ゲートオープン
 いよいよテスト走行。これまでETCは何台にも装着していますがやはり初めて走行するときは緊張します。ましてバーキン・・・自分で取り付けしたのも初めてだし、もし作動しなければバーが顔面を直撃します! 10km/h程のゆっくりした速度で恐る恐るゲートに進入すると・・・開きました(^^)。

 一度開けばあとは余裕。一区間だけ走行して出口では入口よりスピードを上げて無事に通過しました。もっともバーが開かなかったときの危険度は普通の乗用車に較べて格段に高いわけですから、ゲートを通過するときは慎重に走るに越したことはありません!




ETCを装着すると本当に便利です。皆さんも装着して長距離移動を楽しみましょう!(そんな車じゃない?)



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