Seven's Room
2004年田沢湖・八幡平オフミ〜その2
○怒濤のカート対決〜真の勝者は誰だ!
3度目となるカート対決。すっかり定着したようですが毎年ヒートUPしてるのも事実です。なにしろここでの順位が宴会での発言権を左右するとなると目の色が変わります。組み合わせが決まった1週間前からネット上では怪しい発言やプレッシャーを掛ける発言など心理戦が展開されていましたが、会場入りするとその駆け引きも激しさを増します。
カートの勝利はマシン選びで大半が決まると言っても過言ではありません。タイヤの状況やワイヤーの伸び具合をチェックします。中にはリヤタイヤの位置が悪いと修正させるチームまで出てきます。それだけみんな真剣なんですね(^^)。しかしエンジンだけは走ってみないと分からないのも事実。はたして今年は誰が運を掴むのか、日頃の行いが試される瞬間です。
3人一組の9チームで争う耐久戦。今年は慣熟走行を予選とみなしてしっかりとスターティンググリッドを決めます。我がCチームはカーbP5。笹森さん・小野寺さんとチームを組みます。今年参加してるメンバーの中では昨年レース中3位のラップタイムを出してる私ですが、予選に限って言えばトップだった私。初めからガンガン飛ばします。が、どうも調子はイマイチ。どうにも上手く曲がってくれません。奥のコーナーまで全開で突っ込んでいけるはずがコースアウトしそうになります。左フロントタイヤの食い付きがイマイチでアンダーステア気味です。案の定、チーム内ではトップタイムとはいえ全体の予選順位は9台中7位。これは一体・・? 私が遅いのかそれともみんなが速いのか? 決勝までの短い間に気持ちを入れ替えるべく「マシンが遅いのだ!」と決めつけてグリッドに並びます・・(^^;;;)。
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「遅いのは腕だよ!」という周りの声を吹き飛ばすには、その言葉通り実力で前に出るしかない。作戦はすぐに決まった。
1.佐藤琢磨よろしく、ロケットスタートで前に出る。
2.さらに前車を抜いてトップに躍り出る。
3.そのまま後続を引き離してトップで交代する。
簡単なことだ(^^)。6台抜けばトップだ。仕事では絶対に出さないような集中力でシグナルがブルーになるのをを注視する・・。予め回転を上げておいて一気にスタート! 1台・2台と抜いていくが逆にインに付かれて1台に抜かれる。そう、今年からぶつけてカートを壊したら自腹で弁償しなければならないのだ。インから突っ込んで相手をはじき飛ばしたり、逆にぶつけさせて空を飛ぶ得意技は使えない(札束を握りしめてれば別だが・・)。
正に真価が問われる今年のカートなのだ。速くスマートに前車を抜くためラインを変え、前車のバトルの隙を突いていく。
接触して脱出速度が上がらない2台を交わしていく。マシントラブルに見舞われて止まった22号車(Dチーム)の脇を、気遣いながらも頬を緩ませて抜けていく(^^)。3位まで上がるがここからが難しい。しばらくは後方についていくがなかなか抜けない・・・
数周ガマンしたところでトップの2台がトサコーナーで接触。左右にマシンが展開して花道が開ける。そこで前に出てついにトップ! う〜んこれは端から見てカッコいいだろう(^^)。作戦の1と2は達成。あとは3を実践するのみだ。しかし世の中(と言うかこのメンバーは)そんなに甘くない。ここからが大変なのだ。
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運良く抜けたけどハッキリ言って後方の2台の方が速い! スタート直後にはタイヤがイマイチで全開ではコースアウトしそうだった前半部分も、エンジンがタレて全開でも回れるようになってる始末(情けない〜)。この状況では作戦3.は不可能。そこで予定変更。
「作戦4.何を言われてもいいからブロックしまくる!」の実践に移ります。ストレートでインを刺そうとするマシンに対して最終コーナーで早めにインを閉めたり、わざとアウトに膨らんで立ち上がりラインを塞いだり・・。面白かったのはサンマリノヘアピン。立ち上がり加速で速いカーbP6(Iチーム)が後ろへついた時に一瞬アクセルオフ。ブレーキを踏ませてその隙に加速して逃げる作戦も使いました(^^;;;)。
しかしこういった作戦も長くは持たず、立ち上がりでカーbP6に抜かれ、その後カーbP(Eチーム)に抜かれてしまいました。抜かれた後はさすがについていけません。どうにも速いこの2台。だがこの2台はやや早めにピットインしてドライバー交代。チャンスとばかりに全開走行(これまでも全開だけど)。おそらく次のドライバーは少しは遅いはず。ここで頑張ってちょっとでも差を詰めようと気合いの走行です。相手チームより2周多く走ってピットイン。取りあえず電光掲示板の表示はトップで戻ってきました(暫定だけどね)。
周囲からは「後ろばかり見て走ってたじゃん」と言われましたが、正確には「後ろしか見てない」走りでしたね(^^)。途中からとにかくスピンしない、抜かせない走りに徹しましたが、こういう後ろ向きの走りって疲れますねぇ・・。
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小野寺さんに交代するもなかなかペースが上がらず(私が無理しすぎてマシンのタレが大きすぎたかな)、後続の2台に抜かれてピットイン。笹森さんに交代してからもペースは上がらず、残念ながら5位キープの走りを余儀なくされました。ゴメンね>お二人。
さて熾烈を極めたトップ争いですが、一番勝たせてはいけない(宴会がウルサくなる・・)安倍@秋田さんがトップで3番手ドライバーとして出撃。これを2位で片桐@山形さんが猛追します。タイガーを持ってるとはいえ今年ほとんど乗ってない安倍さんに対し、ジネッタG12に乗る(こちらも乗らずに持ってるだけという噂も?)片桐さんが差を詰める詰める。安倍さんより2秒も速いラップタイムで追い上げ、最終コーナー立ち上がりで後方につけます(写真左)。この時ピット前では大歓声! 誰もがスムーズな宴会を希望して片桐さんを応援します(^^)。参加者全員が一体となった瞬間でした。
圧倒的な速さであっさりとパスし、ピット前を通過する時にはもう1秒近く引き離しました(写真中央)。勢いもそのまま快調に周回を重ね、見事トップでチェッカー。高々と上げたその右手がとても嬉しそうでした(写真右)。
大歓声に包まれてピットに戻る片桐さん。宴会の秩序を守った片桐さんには、宴会中ずっとみんなが酒をつぎに出向くことでしょう(^^)。我がCチームもなんとか5位でフィニッシュ。マシンの調子からすると上出来でしょう。しかし悔しいのもまた事実。来年の雪辱を誓うのでした。とはいえ昨年は1周目でマシントラブルに見舞われて最後にようやく数ラップ出来ただけだったから、それに比べれば非常に楽しいレースでした。
マシンの選択が勝敗を分けたレースでしたが、後から聞いたら優勝したEチームは係員に「どのマシンが速いの?」と確認した上で選択していたのでした。ズルい〜と言ってもあとの祭り。なるほどその手があったのか。来年はそのさらに上を行く方法を考えよう。なにしろカート大会の運営幹事は私なのだから!。
こうして様々な思惑を胸にカート大会は無事に終わりました。マシンを壊して修理代を請求される事もありませんでした。3年目ともなると皆さんコツが分かってきたようです。来年はどんなドラマが展開することになるんでしょう?
○果てしなく続く宴会・・
夜7時から宴会&表彰式です。毎年思うんですがカートで勝てなかったのに進行役をやるのはツラいです(だったら勝てよって言わないでください)。30人近く集まると端に座った人が見えないくらいです(^^)。
カートのヒーロー、片桐さんの乾杯で宴会スタート。みんな飲んで食べて大騒ぎです。そして完全に酔っぱらう前に恒例の自己紹介。全員の自己紹介をやったら昨年はそれだけで小一時間掛かってしまったので、今年は初参加の方々に自己紹介してもらいました。お連れの女性を含めて初参加は5名。とは言え他のイベントや集会で面識のある方ばかりなのであちこちから鋭い突っ込みが入ります。なお、某氏のお連れの女性は訳あって顔写真を載せられませんのでご了承ください(^^;;;)。
今年は名古屋から
鈴商の鈴木さん(社長の息子さん)がはるばる新型車・スパッセで参加してくれました(お疲れさまでした)。日本で14番目の自動車メーカーとしてスパッセの認証を受けた鈴商さん(いつもバーキンのパーツやトラブル対策でお世話になってます)。なかなか名古屋に行けず電話で話すばかりでしたので、会っていろいろ話を聞けて楽しかったです。スパッセの開発秘話に始まり、他のセブンとどんな所が違うのか等質問が飛び交います。
東海地区でもセブンのミーティングは数多くあるけど1泊するツーリングというのは無く、広い東北エリアからこれだけの人数が集まって和気藹々に楽しんでる姿は新鮮に感じたそうです(そうなの、東北メンバーは仲が良いんです)。この雰囲気を気に入ってくれたようで、できれば来年も来たいと言ってくれました。都合をつけて是非とも毎年参加してください!
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そして表彰式。各人が持ち寄った商品がステージに並べられ、上位陣からの争奪戦が始まります(^^)。優勝はEチームの小原さん・佐々木和也さん・片桐さん。小原さんはファステストラップも獲得してダブル受賞です。佐々木さんの安定した走り、片桐さんの猛追と見ていてその速さは確かなものがありました。おめでとう! 惜しくも2位は浅沼さん・安倍さん・佐藤隆洋さんのIチーム。一時はトップを走っていたのに残念。それでも3位以下は周回遅れだったんだからその走りは立派です。そして3位は笹原さん・寺島さん・新田さんのAチーム。でもちょっと疑問。カートに重量ハンデって無いのか? 一昨年のようなウェットレースならいざ知らず、ドライ路面で3位に入るとは・・やはり速いって事なんでしょう(^^)。
他にも遠方からの参加ご苦労様で賞やら何やら、商品が無くなるまで表彰は続きました・・。
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延々と宴会は続き、場所を変えての2次会も盛況でした。カラオケのある部屋に移動して飲み放題! さまざまな歌が披露されますがここで変わった光景が・・。モーニング娘。の追っかけを職業としている(嘘です)熊谷さんが、モー娘。の歌に反応してライブ会場よろしく踊り出したのです(^^)。話には聞いていたが普段はこんな姿でこんな事をしてるのか・・。歌で盛り上がるというより踊る熊谷さんを見て会場は盛り上がってました。本人曰く1日に2度の公演をハシゴするという熊谷さん。その体力って半端じゃないですよねぇ。たしかにカートでもマシントラブルで順位は下位でしたがその走りは素晴らしく、トップの小原さんに肉薄する走りでしたからねぇ。でもライブで体力作りをしなくても・・(^^;;;)。 ちなみに熊谷さんの写真は
こちらです。
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