Seven's Room



2004年田沢湖・八幡平オフミ〜その3


○スパッセ試乗会

 2日目の朝、ノスタルジックカー・フェステイバル参加の前にスパッセの試乗会を開催しました。せっかく名古屋から実走してきてもらったのに乗らない手はありません。各部の詳細チェックは済ませてるけど果たして実際の乗り味はどうなのか、みんな興味津々です。

 カタログで見るスパッセの特徴としてはまずCADを使った専用設計のフレームなので剛性がしっかりしてること。そして国産エンジン(日産のSR20)を搭載しているのでスムーズでパワフルなことです。エンジンはコンピュータも含めてノーマル状態とのことですが、570sの車重には十分に強力なエンジンとなります。サスペンションは前後共にプッシュロッド式の4輪独立(インボード式)なのも期待が持てます。

スパッセ ホィールは15インチ! 触媒付きマフラー SR20エンジン

メーター回り オルガン式ペダル フロントサスペンション リヤサスペンション

 足下がかなり狭いと聞いてたので予めドライビングシューズを履いて乗りましたが、たしかに狭いです。ペダル間隔はバーキンより若干狭い感じです。普通のシューズで運転したら間違いなく2つのペダルを同時に踏むでしょう。私はバーキンを運転するときよくコンバース(ハイカット)を履いて運転しますが、スパッセではちょっと難しいかもしれません。運転する時は専用シューズを用意した方が良いでしょう。
 そのペダルですがクラッチが重い! しかも繋がるポイントが手前にあるので慣れないとエンストしたりシフトアップの時にギャッとタイヤを鳴らすことになります。笑われないように注意してクラッチミートしたのでエンストすることはありませんでしたが、気を抜いて発進しようとしたらエンストすることはあるでしょう。このクラッチの重さは渋滞の多い都会ではツラいかもしれません。八戸で乗るには全然問題ないですけどね。クラッチが繋がるポイントは慣れると問題ないでしょう。

 走り出してすぐ感じるのは十分にパワフルであることです。しかもピックアップが非常に良い! 国産エンジンもセブンに載せると素晴らしい能力を発揮する事はスワップした車に乗って理解してましたが、SR20も十分なトルクで何ら不満はありません。サーキットユースならよりパワーが欲しいところですが街乗りがメインならこれで十分です(十分すぎる?)。また本家Seven−MLではブレーキが甘いような報告がありましたが、私はそれほど気になりませんでした。もっとも公道なので限界までコーナーに突っ込んでブレーキを試したわけではありません。なので限界領域での効き具合やコントロール性は分かりませんが、常識的なスピードで運転してる分にはそれほど気にはなりませんでした。気になる人はパッド交換などで対処できるレベルではないでしょうか?

 そして注目のサスペンションですが、スパッセってロールするんですね(^^)。普通の車では当然のことですがセブンだと妙に違和感を感じます。でもこれは足がちゃんと動いて路面をグリップしてるから起きる現象なので、しっかり動いてることの証でもあります。またボディ剛性が弱いと足が正確に動かず路面をグリップできないわけで、そんなところからもボディ剛性とサスペンションが巧くかみ合ってるなと感じました。今回乗ったスパッセの設定ではちょっと足が固いかもしれません。東北の路面はけっこう荒いのでもう少し柔らかくしてストローク量を増やすと良い感じで乗れると思います。この辺は好みでもありますが簡単に調整できるので特に問題にはならないでしょう。バーキンに15インチのタイヤだと重すぎて跳ねてしまうんですが、スパッセはそういう動きはありませんでした(敢えてギャップに落としてみたりしたんですが・・)。これも足がしっかり動いてる証でしょう。それでも個人的にはやはり14インチにして軽くした方が良いように思いますけど・・。

 本来比べる意味はないんですが、同じ様に新たな自動車メーカーとして話題になったミツオカからゼロワンが出た時に乗った印象と比べると、スパッセの方が良く出来てる様に感じました。ただこれはミツオカより鈴商が優れてるとかいう問題ではなく、多分に好みの問題だと思います。このまま細部をより詰めていけばかなり面白い車になると思います。できればインテリアなどの質感をもっと高めてフレイザー並みにできれば良いと思うのですが、それって贅沢すぎますかねぇ? 検討してみてください>鈴商さん。そうなったらバーキンから乗り換えるときに検討対象の1台になるかもしれませんよ(^^)。



○高橋さんのジネッタG4

 今年初参加した高橋さんのジネッタG4です。どこか見覚えがあると思っていたらかつて仙台のプロオートサービスに展示されてた車でした。あの頃これを欲しいと思ってたんですよねぇ・・。もらったカタログは今でも持ってます。特にこのG4には特注のロールバーが装着されており、このロールバーだけで50万円以上?掛かったと社長に聞いた記憶があります。まじめに買おうかと悩んだんですが、悩んでいるうちに「売れちゃったよ〜」と社長から連絡をもらったのでした。あの時はとても残念だったんですがまたこうしてこの車に会えるとは・・。妙にしみじみと見入ってしまいました(^^;;;)。

フロントビュー リヤビュー コックピット




○今年も参加〜ノスタルジックカー・フェスティバル

ホテルから出発
 今年もまた旧車イベントに参加させてもらいました。今年はポルシェで参加のためセブン軍団の横ではなく、向かいの列の端に欧州車の1台として展示しました。911は何台か展示されてましたがさすがに944は私の1台だけでした(しかもターボだし)。このマイノリティなところが好きなんです(^^;;;)。

 今年は昨年に比べてはるかに台数が多く展示されていました。積車に載せて遠征してきた車も何台かいました。天候も良く来場者もたくさんいて主催者側もニコニコしていました。事前に連絡しておいた知人も見学に来ていて何人とも話ができました。



欧州車コーナー パブリカ エスハチ コンテッサ
アメ車軍団1 コルベット コルベットのエンジン アメ車軍団2



 こうして2日間に渡って開催された2004年度の田沢湖・八幡平ミーティングは無事に終了しました。参加された皆さんお疲れさまでした。毎年参加される方々もだんだん忙しくなり、セブンの走行距離がなかなか延びないという方も増えてきています。でも「せめて田沢湖オフくらいは参加してセブンに乗ろう」という雰囲気がいつの間にか出来てるように思います(毎年開催して7年目ですからね)。当初は家族を誘ってノンビリしようという趣旨で始めたこのイベントですが、「この日ばかりはセブンに乗ろう」という趣旨に変わってきてるような気がします(^^)。まぁそれも良しでしょう。懲りずに来年も開催したいと思います。来年はちゃんとバーキンで参加するぞ〜!。



その2へ        戻る