Seven's Room



2006年田沢湖・八幡平オフミ

 平成18年9月9日〜10日に恒例の田沢湖・八幡平ミーティング2006が開催されました。毎年開催している9月後半が今年は2週に渡って連休となるため、混雑を避けて早めの開催となりました。9年目となる今年、だんだんと仕事が忙しくなってきたのかそれとも寄る年波で体力が厳しくなってきたのか(^^;;;)、例年よりは参加者がちょっと少なめとなりました。とは言え約1年ぶりに再会するメンバーも多く、やはりこのイベントは楽しいものとなりました。


○新田家、苦難の旅・・

 例年通り太平洋側から田沢湖へ向かう一行は朝8:30に盛岡IC出口に集合。今年は日本海側からの参加者が少ない為、ほとんどのメンバーがここに集結します。しかし本来なら北上組の中にいるはずの佐藤君がいない・・。7:30頃に携帯へ電話があり、「寝過ごしたのでこれから千葉を出発しま〜す」というのです。前日から夜通し走って仮眠を取りながら時間調整するはずが、朝まで熟睡してしまったようです(^^)。当然1時間で盛岡まで来られるはずもなく、八幡平で合流する事になりました。

盛岡ICにて ERAターボも参加

 新田さん家族が到着したら出発しようと待っていたところ、バーキンに続いてライフが走ってきました。子供連れの3人で参加するというからてっきり足車で来るものと思っていたらまさか2台で参加するとは・・・脱帽です。でもこの手が有ったのかぁ〜。私もバーキンで参加したかったんですが「屋根のある車じゃなきゃイヤだ」と言われたり宴会用にビールを積み込んだりという事情もあって今年も足車(今回は944ターボ)で参加したんですが、来年からこの方法を検討しましょう。

 揃ったところで田沢湖へ向けて出発しようと各車エンジンスタート。でもスタータートラブルで新田バーキンは微動だにせず! 押し掛けでの始動となりました。人数が多いから押し掛け要員には事欠かないんですが、これ以降、新田号は何度も人に押される羽目になるのでした・・。またこれが引き金となり? その後もエンジン始動が怪しいセブンが続出。土井号、小野寺号などにトラブルが起き、かつて無いほど押し掛けする光景が見られたのでした・・。

 田沢湖へ向けて一行は移動開始。道を知っていてクルマに信頼性のある?私が最後部を走ります。しかし雫石付近でトラブルが・・。まるで自殺するかのように老婆が交通量の多い幹線道路を無理矢理に横断してきたのです! 急ブレーキを踏んだ為リヤシートに座っていた新田さんの子供が転んで泣き出してしまいました。取りあえずケガは無く一安心でしたが危なかった・・。

 老婆に厳重注意をして戻ると泣いてたはずの子供は何故か?大はしゃぎして走り回ってました(^^)。今度は助手席に乗せ、改めて出発。道に迷っていた?土井さんと合流して無事に田沢湖へ着きました。



○どうしてSevenが多いの・・?

田沢湖駐車場にて

 田沢湖へ到着すると山形から参加の笹原さんが既に到着していました。車を並べてしばし談笑していると新潟から参加の藤家さんも到着。今年の参加メンバーは次の方々です。

      ・沖野@青森×2     ・中野@青森     ・新田@青森×3    ・佐々木知@青森
      ・佐々木和也@岩手   ・土井@宮城     ・廣岡@宮城       ・小原@宮城×2(田沢湖まで)
      ・熊谷@宮城        ・兎原@宮城      ・笹原@山形×2    ・藤家@新潟×2
      ・佐藤隆洋@千葉     ・小野寺@神奈川  ・毛利@青森(カートのみ参戦)      (全部で21名!)

 「家族とのんびり足車オフ」と銘打ってるのにどういう訳かセブンが多い・・。みんな家族から見放されてるの?(^^;;;)。まぁそんな事は気にせず、揃ったところで一行は八幡平を目指して移動しはじめました。



○944よお前もか・・トラブル発生?

 全車を先行させてから最後尾を走り初めて間もなく、携帯が鳴ったために道路脇に駐車。仕事を2件こなします。10分程駐車していたため一行は遥か先へと行ってしまいました。少しだけスピードを上げて先行するセブン軍団を追い始めると、何やら見慣れぬ警告灯が赤く点滅・・それは排気温警告灯でした。これが点くと最悪の場合は触媒が燃える可能性もあるのでスピードを下げてクールダウン。暫くは軽自動車の後ろをゆっくり走りながら様子を見ます(これじゃ昨年の田沢湖オフの帰りに軽トラに抜かれたSLと同じじゃん!)。10分ほど低速走行をすると警告灯が消えたのでこれ幸いとばかりに再びダッシュ。しかし高回転まで回すとまた警告灯が点き始め、それ以降は室内が熱くならないかあちこち触りながら騙し騙しの走行となりました(泣)。

八幡平を走るセブン  1台のセブンも見ることなく寂しく走行し続け、八幡平アスピーテラインを上り始めると新田さんのバーキンが停まってました。「おぉ、待っていてくれたのか!」と思いきや、前後左右に揺れる中で子供が酔ってしまって休憩していたのでした(^^)。落ち着いたところで、追いついてきた奥さんのライフに子供を乗せて移動開始・・・ですがエンジンが掛からないので再び押し掛け。今回は私一人で押す羽目になりました(下りだったから楽でしたが)。

 ようやく八幡平の頂上を過ぎて見返り峠に着くと他のメンバーはもう待ちくたびれた様子(^^)。時間をおかずに下り始めました。そんな訳で今回は走行中の写真をほとんど撮れてません。悪しからず! ちなみに排気音警告灯が点くのはセンサーのトラブルでした。大事に至らず良かった〜。




○ホテルにて・・

八幡平ロイヤルホテル駐車場にて


 2年振りにホテルは以前の八幡平ロイヤルホテルに戻りました。駐車場に停めてしばし談笑です。でも心は既にこの後のカート対決へと向かってる様子・・・不適な笑みを浮かべてる方もいました(^^)。





○壮絶バトル カート対決!

和気藹々の準備風景・・
 昼食を済ませていよいよ決戦の地・サンマリノGPカート場へ向かいます。今年のコンディションはドライ。実は私には一つ悩みがありまして、それは「ウェット路面なら速いけどドライでは遅い」という事でした。昨年の雨天決戦では僅差の2位に敗れたとはいえラップタイムでは2位以下を1周2秒以上も上回るブッチギリの最速ラップだったのですが、ドライ路面ではあまり速く走れた記憶が無いんです(^^;;;)。俺は中島悟なのか?という思いを持ちつつ、実は雨が降る事を期待していたのですが残念ながら晴れてしまい、実力で頑張らなければならなくなりました。




最速ラップを誇る毛利さん 後ろは新田さん

 しかも今年は3年ぶりに毛利さんが参戦です。02年/03年と連覇している毛利さん、仕事の都合で泊まりでのツーリングは参加できませんが土曜の午後だけならOKと、カートのみのスポット参戦です。本来は1人チームだった佐々木@青森さんと組む事になり、いきなり優勝候補の筆頭に躍り出ました。これは手強い。毛利さんだけでも厳しい相手なのに、退け退け走法でぶつけて相手を弾き出して前に出る佐々木さんも相手となると相当に手強い。各チームからマークされる中ブリーフィングは進みます。




ニューマシンをチェック

 従来の白いマシンに加え、今年は赤いマシンが新たに登場しました(名前は忘れました)。従来のマシンに比べてワイドトレッドになっている為、コーナーは有利に思われます。またパワーも従来型よりも出ているとの事。ただしその引き替えに重量は30s程重くなっているそうです。果たしてどちらのマシンが総合的に有利なのか? タイヤも含めて入念にマシンをチェックして選びます。そうは言っても例によってマシン選びは早い者勝ちなんですけどね(^^)。

 各チームともマシンが決まり、15時からの予選走行に備えて作戦を練っていきます。



家族で応援する毛利ファミリー

 今年のチーム編成は下記の通りです。

 Aチーム : 藤家さん 小野寺さん   カーbT
 Bチーム : 熊谷さん 中野さん     カーbR5
 Cチーム : 佐藤さん 廣岡さん     カーbV
 Dチーム : 新田さん 土井さん     カーbR3
 Eチーム : 兎原さん 沖野       カーbR2
 Fチーム : 毛利さん 佐々木さん   カーbR1







 ●予選セッション開始

タイヤ空気圧をチェック!


 いよいよ15分間の予選セッション開始。でもその前に各車ともタイヤの空気圧をチェックします。マシン選びの際に熊谷さんが空気圧のバランスが悪いことに気付き、全車のコンディションを一定に保つようオーダーしたのです。。流石はディフェンディング・チャンピオン! 普段からサーキットを走ってる関係もあってチェックが細かいぞ〜(^^)。








予選なのに接近戦!

 1年振りのカート対決の為か、それとも同じセブン乗りには負けたくないというプライドの為か、各車ともアウトラップから激しい走行を繰り返します。予選でタイムを出すなら前車との間隔をある程度あけてからタイムアタックをするのが一般的ですが、ここにはそんな感覚は全くありません。予選なのにあちこちで既にバトルが始まってます(^^)。みんな熱いなぁ・・。かく言う私はカートは1年振りだしサーキットも暫く走ってないし、それ以前にバーキンにも暫く乗ってないので満足に走れるかどうか心配です(^^;;;)。 しかし「ドライでは遅い」という汚名を返上すべく頑張らないと・・





入念に情報交換  最初に走ったチームメイトの兎原さんから路面状況やマシンの挙動(クセ)について聞いたところ、「全く問題なし」との事。安心して全開でコースインします。

 走り出してすぐに思ったのは「速い・・」という事でした(^^)。ニューマシンに慣れてない事と1年振りのカートである事、そして久しぶりのドライ路面という事で速く感じたんでしょう。ウェットで走った昨年の感覚で走行すると2周目のジム・クラークコーナーでいきなりコースアウト! 速すぎて曲がり切れません(コース図はこちら)。どの位置でどの程度アクセルを抜けばスムーズに曲がれるか手探り(足探り?)で周回を重ねて習得し、徐々にタイムを上げていきます。


 結果、予選最速ラップはやはり毛利さん。3年振りにカートに乗ったという割りにいきなりのポールタイムは流石です。約0.4秒遅れて私が2位。以下C・B・A・Dチームと続きます。我ながら予選2位は立派。上々のスタートです。実はドライ路面に備えて通常のトレーニングに握力強化メニューを大幅に追加して準備しておいたのが功を奏したようです(^^)。しかし思ったよりもタイムに差がありません。何年も走ってるからみんな上手く速くなってるというのは毛利さんの談。決勝も好レースが期待されます。


 ここで熊谷さんから苦情が寄せられました。「ニューマシンは車体が大きくなっているのでステアリングやペダルに届かない・・」というのです。そんなに違いがあるもんでしょうか? ちょっと比較してみましょう。

熊谷さんのポジション 私のポジション

 たしかに熊谷さんはステアリングの下の方を握ってるし、ブレーキを踏む左足の膝にも余裕が無いようですねぇ。コレはたしかに辛そうだ。しかし自己責任でマシンを選んだ以上は仕方ない! ディフェンディング・チャンピオン=熊谷さんの優勝はこの時点で消えたと言っても過言ではないでしょう。これはチャ〜ンス(^^)。



 ●決勝レース開始

各車コースイン
 予選の順位やタイム差を考慮してファースト・ドライバーを決定。各チーム続々とピットを後にします。我がEチームは兎原さんが最初に出走します。最大のライバルであろうFチームは佐々木さんが最初に出走。兎原さんに抜いてもらってリードを広げ、私がその貯金を使って勝つという作戦です(^^)。


シグナルグリーン 各車スタート!






 各車がグリッドに並び、いよいよスタート! しかしポールの佐々木さんは思いっきり出遅れていきなり3位に後退(^^)。余裕のスタートで兎原さんが楽々トップに立ち、Cチームの佐藤さんが続きます。




トップを走る兎原さん ミラボーでも抜かせない
 (1周目、トップでサンマリノヘアピンを立ち上がる兎原さん)   (ミラボーでも佐藤さんをしっかりブロック)


ヒタヒタと迫る佐々木さん

 しかしそのまま大人しく3位を走ってる佐々木さんではなかった・・。得意の退け退け走法で強引にマシンをインに突っ込ませ(ぶつけて弾き出すとも言う・・)、2位へ浮上してきます。僅かに兎原さんより速いラップタイムでヒタヒタと忍び寄ります・・。

 後方でも激しいバトルが繰り広げられ、目まぐるしく順位が変わります。でも6チーム全ての順位が電光掲示板に表示される為、全体の様子を随時把握できるので助かります。各車ラップを重ねながらその後の展開を組み立てていきます。




スピン続出のミラボー 後続のマシンも奮闘


ついに佐々木さんが逆転!

 そしてついに佐々木さんが兎原さんを逆転! トップに立ちました。う〜ん悔しい。決してスマートな走りではないのだが、勝てば官軍のカート対決。宴会での発言権が懸かっているだけに激しい走りです。

 例年なら暫くしてスピン〜脱落という道を歩むのに、今年は何故かここから堅実な走りで、周回遅れに捕まってもなかなか隙を見せません。兎原さんも突破口を見いだせないまま周回を重ねていきます。




白熱したレースを堪能

 白熱したレースでギャラリーは大喜び! しかし抜かれたチームは今後の作戦を考えねばなりません。予定では45分の決勝レースを均等に2分割してドライバー交代をする予定ですが、果たしてそれで良いのか? ライバルはどう動く? ラップタイムの変遷をチェックしながらF1のチームディレクターの様にドライバー交代のタイミングを探ります(フェラーリのジャン・トッドの様な気分・・って、それほどのレースか?)





最終コーナーを攻める兎原さん

 アレコレと思案している内に、トップの佐々木さんがピットイン! 早々にドライバー交代です。やはり最速の毛利さんが走る時間を長くして逃げ切る作戦できたか・・(本当の理由はバテただけ?) たしかに作戦としてはそれが正解だ。しかしドライバー交代にもたついて大幅にタイムロスをしている。これはチャンスだ。この間に兎原さんに逃げてもらおう・・・と思った矢先に兎原さん、痛恨のスピン! 立て直しが早かったのでそれほどのロスにはならなかったが、相手のミスで広げたリードがチャラになってしまった。また交代のタイミングが難しくなった・・。


 懸命に逃げる兎原さん。しかし疲れからか少しずつラップタイムが落ちてくる。そんな中、毛利さんは2周目に早くも40秒台のタイムを出す。これは速い! 誰よりも速いタイムで差を詰めてくる。タイヤもエンジンもタレてタイムが上がらないとボヤいていた佐々木さんが隣で落ち込んでいるぞ〜(^^;;;)。

 考えた末、予定より1分ちょっと早くピットインのサインを出す。果たして毛利さんを抑えられるのか・・・?



前へ出る毛利さん
 ドライバー交代をしてコースへ・・しかしなかなか加速しない。どうも新型マシンは重たい分だけ走り出しが遅い。徐々にスピードを上げてピットレーンから出るが・・・その脇をタッチの差で毛利さんが通過。やられた〜。もう1周早くピットインのサインを出すべきだったか・・と思っても後の祭り。もうコース上で毛利さんを抜く以外に勝つ手段はない。毛利さんに離されないよう懸命に追走する。

 ラップタイムはほぼ同じ。こうなると周回遅れに引っかかった時を狙うしかない。残り時間はまだ20分もある。慌てずにチャンスを窺う事にする・・。



パパを応援する毛利さんの子供達 この差がなかなか縮まらない・・


 チャンスはすぐに来た! 周回遅れに絡んでミラボーに侵入する毛利さんのインが僅かに空く。すかさず鼻先を突っ込んむ。僅かに接触して毛利さんを外に弾き出しながら(失礼!)、ついにトップに立つ。左手を挙げながら最終コーナーを立ち上がるとチームメイトの兎原さんも腕を振っている。そして・・・抜かれたFチームの佐々木さんが親指を下に下げているぞ〜(^^;;;)。

 しかし残りはまだ16分。レースは単純には終わらない。リードは僅か2分だった・・。トサコーナーの侵入でスピンした前車を避けようとして痛恨のスピン! 立て直すその脇を毛利さんは悠々と走り抜けてしまった。う〜ん、また振り出しに戻ってしまった。気を取り直し、再び毛利さんを追走する・・・。

 最終コーナーを立ち上がって電光掲示板を見ると残りは14分。まだまだチャンスはある。スピンしないように注意しつつ(毛利さんのスピンを祈りつつ)、懸命の走りを続ける・・・。

ひたすら追走・・
(残り12分でこの差。僅かに速いラップタイムで徐々にこの差を詰めていくのだが・・)


 残り7分で再びチャンスは到来した。ミラボーで起きたスピンで、イン側を走っていた毛利さんの侵入速度が落ちる。それを見てこちらはアウト側から速度を落とさずにミラボーを通過。立ち上がり加速の差は歴然! 次のコーナーではイン・アウトが逆になり、イン側から綺麗に毛利さんを抜いた。接触もなく、誰からも文句を言われない綺麗な抜き方だ(^^)。

ついにトップに立つ!  左手の親指を突き上げながら最終コーナーを立ち上がるとギャラリーからは大歓声。う〜ん気持ち良い(^^)。でも右手だけでステアリングを握り最終コーナーを全開で走り抜けるのはけっこう怖いです(^^;;;)。これでコースアウトして抜かれたら目も当てられない。ここからは慎重に、抜かれないよう後ろとのギャップだけを見ながらの走行を心掛けます(ブロック走行は実は得意だったりします!)。

 しかし毛利さんも諦めたわけではなく、ひたすら猛追してきます。こちらが上手く周回遅れをパスしたつもりでも更に上手くかわして詰め寄ってきます。さすがに速い。気を緩めることなくラップを重ねます。そして残り4分、毛利さんが痛恨のスピン。これで勝利は決まった・・。


ラインを譲る熊谷さん
 余裕のクルージング走行に切り替え、残り2分の時点で走りながら優勝コメントを考えます(表彰台でスピーチは特に無いんですけどね)。ニヤニヤして走っていたら、すぐ背後に毛利さんの影が迫ってきました。

 毛利さんがファステスト・ラップを塗り替える走りで猛追してきたのです。しかし背後に迫られても抜かれなければ良いのです。とにかくインを閉め、立ち上がり加速でも負けないよう注意していよいよファイナル・ラップ。何とか抜こうと右に左に隙を窺う毛利さんですが、ほぼ同タイムのラップタイムでは抜くまでには至らず、ついにチェッカー・フラッグが振られました!


最終結果
 苦節5年、兎原さんも私もようやく初優勝を飾る事が出来ました。ピットに戻って固く握手。そして激しく争った毛利さんとも握手しました。それにしても5年間は長かった〜。空を飛んだりリタイヤしたりといろいろありましたが、これでようやく報われました。そして何よりも「ウェットなら速いけどドライでは遅い」という汚名を返上できた事が何よりも嬉しい! 笹原さんが参戦していなかったのは残念ですが最速の毛利さんを破っての優勝なだけに感慨深いものがあります。

 それにしても毛利さんはやはり速かった。猛追してきた最後の最後でファステスト・ラップを叩き出しました。ただ一人40秒を切る39秒9。私は僅かに及ばず40秒0でした。一発の速さではまだ勝てませんね。でも今回は優勝できたので良しとしましょう。ドライ路面でのファステスト・ラップ樹立は今後の課題として残しておきます(^^)。

 それからもう一つ、シートの関係か横Gが強烈すぎたのか、肩胛骨の下に赤い痕がしっかりと付いてしまいました(写真はこちら)。場所は微妙に違いますが他の方も同様でした。この辺の強化も来年に向けての課題ですね。




 ●おまけ

 ドライ路面の最終コーナーを全開で走り抜けるのはけっこう度胸が必要です。少しでもアクセルを緩めたりラインが膨らむとその後の区間(かなり奥まで全開で走ります)でスピードの伸びに影響が出ます。勝つためにはギリギリまでインに寄せないとダメです。1位と2位の差をお見せしましょう(佐々木さん、ごめんなさい<(_ _)>)

ややインが空いた佐々木さん ここまで攻めましょう(^^)

 カート写真の多くは、仕事の都合で朝から参加できずカート場に直行して撮影班をしてくれた佐々木@花巻さんが撮影したものを使わせて頂きました。ありがとうございます。





○宴会、そして熱い夜は続く・・・

八幡平ロイヤルホテル駐車場にて

 片付けを終えてカート場から一行はホテルへ戻ります。やはりここのホテルと並んだセブンは絵になりますねぇ。この日はホテル主催のイベントがあり、駐車場の中央には大きな熱気球があってこれに乗る長い人の列が出来てました。熱気球に乗ってみたかったですが順番を待つ人の多さと、早く風呂に入りたい(ビールが飲みたい?)誘惑に負けてここは我慢しました。

 それにしても、普通の人から見れば変な車に乗ってる軍団が熱気球の写真を撮影している風景は笑えます(^^)。

熱気球を撮影するセブン軍団 大きな熱気球


 ホテルに入るとまずは軽くビールで喉を潤し(^^)、温泉で汗を流します。露天風呂で談笑していると、毛利さんからトンデモナイ発言が・・・「子供がさぁ、『沖野さんてホントに原子力で動いてるの?』って聞くんだよねぇ・・・」 これには一同大爆笑! 純粋な子供に何を吹き込んでるんだ?>毛利さん。暫くは何処に原子炉があって何処に冷却水が貯蔵されてるんだ?って話で盛り上がってしまいました(^^;;;)。

 毛利さん家族を見送り、いよいよ宴会&表彰式です。初優勝してとにかく喋る・吠える・騒ぐ(^^)。なるほど、カートに勝つとこういう気分で宴会を迎えられるのかと改めて感じました。各自で持ち寄った商品をカートの順位や「遠方から来たで賞」などで分け合いつつ、美味しいお酒を飲みました。

宴会風景 宴会風景


初優勝の沖野&兎原さん 惜しくも2位の佐々木さん(毛利さんは帰宅)
3位の中野さん&熊谷さん 4位の佐藤さん&廣岡さん
5位の新田さん&土井さん 6位の藤家さん&小野寺さん


 宿泊する部屋へ移動した後も宴会は続きます。広い部屋のため今回の人数ではほぼ全員が1室に集まれました。ここで私が持ってきたポータブルDVDプレーヤーに佐々木@青森さんが持ってきたDVDをセットして上映会。平成18年9月2日に青森朝日放送(ABA)で放送された「クルマニアックTV」です。これには私や佐々木@青森さん・新田さんの他に笹森さん(今回のオフ会は不参加)が登場してました。実はこの番組の製作総指揮はあの最速ラップ毛利さんなのです。我が青森軍団の勇姿を肴に酒も進みます(^^)。こうして宴会は日付が変わる夜中まで続いたのでした・・・。 (クルマニアックTVからの抜粋版は動画コーナーにあります)



○奈良美智展を見学

奈良ねぷた  こうして無事にミーティングも終わり、午前10時過ぎに解散。が、松尾八幡平IC手前のスタンドで給油中、土井さんのケータにガソリン漏れが発生。なんとか対処して再スタート。ヒヤッとした瞬間でした。

 私と青森の佐々木さん・中野さんの3台は高速で弘前へ移動。「奈良美智+graf A to Z」が吉井酒造煉瓦倉庫で開催されていたのでその見学です。もう一つ、この展示会場に出店している為に田沢湖ミーティングには参加できなかったタイガー乗り・笹森さんが作るパニーノを食べるのが目的です。しか〜し、この日は雨の為に出店は中止! 弘前に着いて電話をすると笹森さんはまだ寝てました(^^;;;)。叩き起こして呼び出し、合流した後に笹森さんの知り合いが居るイタリア料理店で昼食。飛び交うイタリア語についていけない私たちは黙々とランチを食べました(泣)。

 世界的にも有名になった奈良美智の、これだけ大掛かりな企画展示会は地元・弘前では最後とあって大勢の見学者で賑わってました。たしかに広いし見応えがありました。残念ながら撮影は厳禁ということでここに載せることが出来ないのは残念ですが、存分に堪能してきました。奈良美智というとちょっと不機嫌そうな顔をした女の子を描くというイメージしかなかったんですが、様々な絵や造形があるんですね。勉強不足でした。こういう芸術家が地元出身者にいるということもさることながら、それを見せる良い雰囲気のスペースが用意されてるという事に感心します。綺麗な箱モノに頼るだけが能じゃないんですね。いろんな意味で勉強になるイベントでした。

 雰囲気だけでも感じてもらう為、弘前市観光館1Fに展示してあった奈良ねぷたの写真を載せておきます(^^)。


 夜は再び笹森さんと合流し、てうち蕎麦一閑人で蕎麦懐石を堪能しました。蕎麦はもちろん、ビールや日本酒も美味しく楽しい時間を過ごしました。ここは日本庭園が素晴らしいんですが生憎の雨の為、オープンテラスでの食事は断念。でも店長の計らいで屋根の掛かった屋外のスペースを準備してもらいました。今度はぜひとも晴れた日に行きたいものです。

 弘前市内に一泊し、翌日の昼は笹森さんがオーナーシェフを努めるダ・サスィーノで昼食です。落ち着いた雰囲気の店内で料理人=笹森さんを見るといつもと違う感じに見えます。どうして秋田の安倍さん(お多福のオーナー)といい笹森さんといい、料理人は普段の雰囲気と厨房に入った時の雰囲気がこうも違うんでしょう? 謎です(^^;;;)。

 そしてさらに不思議なことに? 出てくる料理が美味しいんですよ! 料理だけじゃなくて器の雰囲気もまた良し! ちょっと不思議な気分を味わいながら美味しいイタリア料理を堪能させていただきました(^^)。


 こうして楽しい3日間はあっという間に過ぎ去り、またいつもの日常に戻ったのでした。参加された皆さま、お疲れさまでした。カートも初優勝を飾れたのでもう満足です。当分は勝ち・負けに拘らずに済みそうです。次回('07年)は10周年の記念イベントとなりますので、裏方に徹したいと思います(本当か?)



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