Seven's Room
私がSevenに興味を持ったきっかけ
1987年7月(大学2年生・20歳)に初めての車を買いました。当時マイナーチェンジしたばかりの97馬力仕様
『スズキ カルタス GT−i』です。東京は目黒区自由が丘に住んでいた私は時には一人で、時には友人と箱根へ行くこともしばしばありました。
その箱根でもの凄いスピードでぶち抜いていったのがSevenだったのです。
その頃はまだSevenというクルマをよく知らず、『何だ、あのクルマは?』と頭がパニックになったのを覚えています(^^)。車を買った翌月の8月のことでした。雑誌等を見てそれがSevenであることを知るのにそれほどの時間はかかりませんでした。そして本を読む度にどんどんSeven Worldにのめり込んでいったのです。
バーキンを選んだ理由
御多分にもれず、私も始めはケーターハムを買おうと思ってました。というよりもケーターハム以外のSeven一族の情報は当時まだ非常に少なく、それが必然だったのです。雑誌を見ては電卓を叩くという作業を何度繰り返したでしょう。就職して予算的には中古に手が出せそうになっても、屋根付きのガレージを借りるほどの余裕もなく、Sevenを見合わせて他の車を買ったりしていました。
そんな折に実家の親父が倒れた関係で、地元の青森県八戸市にUターンすることになりました。地元にSevenのショップなどあるはずもなく、そこから一番近いショップとなると仙台まで行かなければなりません。メンテも大部分は自分でやらなければならない状況に置かれてしまいました。が、逆にそれが
『やってやろう!』という気分を盛り上げ、今まで以上にSevenの構造やウィークポイント(壊れ易いところ)等を調べるようになりました。
そして時間があれば仙台に出向きました。仙台には
主にケーターハムを扱う『PADDOCK PASS』というショップと
主にバーキンを扱う『PRO AUTO SERVICE』という2つのショップがあります。現在はこの2店とも新店舗に移転していますが、まだ旧店舗で営業している頃に時々行ってはいろいろと話を聞きました。まぁ何となくという程度なんでしょうが、私と相性が良いなぁって思ったのが
『PRO AUTO SERVICE』だったのです。その時に私の中でバーキンが候補車となりました。『価格の割にオプションが豊富』とか『PCDが114.3で国産車のホィールが使える』といった理由もありますが、
ショップ選びの結果バーキンになったのが実際のところです。
Seven-MLとの出会い
Internet上には様々なMLがあります。Beat−MLにはインターネットを始めた頃から参加してましたが、まさかSeven−MLが存在するとは思ってもいませんでした。考えてみればこういう車こそネットワークを駆使して情報交換をする必要があるんですけどねぇ・・(^^)。
97年4月末に発売された『Auto jumble vol.15』にMLのことが紹介されているのを見て早速参加しました。そこにはケーターハムの他にもバーキン・フレィザー・ウェスト・リーチ等に加えてオリジナル・ロータスといった様々なSevenのオーナーと、私のような予備軍が多数参加していました。とにかく情報量は豊富で、『誰かは知っている』『誰かが経験している』という具合にトラブル情報や楽しみ方の宝庫でした。参加してすぐ
『これなら八戸で乗っても維持していける!』と確信できたのです。MLで情報交換しながら自分でメンテし、難しいところは近場の修理屋と相談し、それでも手に負えなくなったら仙台まで行けばいいのです。他にも車はあるから『お不動様』になってもすぐに困ることもない。ここにようやくオーナーとしてやっていける自信がつきました。
そしてついにオーナーへ
『MLに参加するとオーナーへの道が加速度的に早くなる』らしいです(^^)。97年9月某日、1通のメールがMLに流れました。
『バーキン売りたし』という内容です。確か
配信時間は夜中の3時過ぎだった気がします。その日は何故か5時前に目が覚め、その日に限ってパソコンの電源を入れてメールチェックをしました。さぁそれからが大変です。高年式のバーキン・想定予算とピッタリの価格・色もグリーン/アルミと好み。これだけ条件の揃ったバーキンが出るとは思ってもいなかったので、プリントアウトして電卓片手にすぐさま悩み始めました。『本当に買えるかもしれない・・』という結論に至るまで1時間ちょっとかかりました。登録や受け渡しにかかる費用は勿論、車検費用(同じ年にBeatと2台車検になる)や2台分の自動車税・最近のハイオクガソリン価格・2台分の保険料等、およそ考えられる維持費を全て勘案して生活に支障が出ないかを計算した上で、『いける!』と思ったときにはさすがに興奮しました(^^)。ただし壊れたときの修理代までは考えませんでしたが・・・。
Seven−MLメンバーは勤務先から接続しているメンバーも多いので、9時を過ぎたら『買います!』というメールが殺到するかもしれない・・・。とりあえず手を挙げねばと思い、
朝7時過ぎには『とにかく車を見せて!』というメールを出しました。案の定、9時を過ぎたら昼までに7〜8件も『興味あり』というメールが流れましたが、最初に手を挙げたということで
私が第1交渉権を手にしました。
その後はオーナーのおおさかさんとメールのやり取りで詳細を詰め、9月27(土)の午前に見せてもらうことになりました。それまでの約1週間はホント眠れない日々でした。なんせ10年越しの夢が叶うかもしれないわけですから。1日平均2時間も眠れたでしょうか? 寝不足でも仕事はあるわけで、我ながらタフだなぁって思いました。26日の夜行で東京に向かいましたが、直前まで飲み会に出席してたのにやはり電車でもなかなか眠れませんでした(^^)。
おおさかさんと会い、早速試乗しましたがやっぱり舞い上がってたんですねぇ。おおさかさんの後について英車ショップまで行くことになりましたが、
もう頭の中ではこのバーキンは私のものです。『ここはこうしよう』『あのパーツを組もう』などと今後のモディファイを考えていました。気が付くと前を走っていたはずのおおさかさんの車が無い! いろいろ考えていておおさかさんが右折したことに気付かなかったんですねぇ。おおさかさん家の住所を書いた手帳も携帯もおおさかさんの家に置いたまま。とりあえずショップ名は聞いてるし、学生時代に近所に住んでたこともあって迷いながらもショップに到着。しばらくしておおさかさんとも合流できました。
エンジンの調子も良く、予想以上にコンディションが良かったので即決です。必要な書類のやりとりも無事に済んで、午後2時前にバーキンと共におおさかさんに別れを告げました。その足で友人と合流し、結局その日の内に200qちょっと走ってしまいました。ちなみにおおさかさんは、よりパワーアップしたエンジンを搭載したバーキンへと移行しています。
いきなりオフミ・・
翌日は一路八戸までSevenで帰ったわけですが、実はその日はSeven−ML東北メンバーによる記念すべき
『第1回東北オフミ』開催日です。郡山・鶴岡・仙台そして八戸に住む東北メンバー5人全員(当時)に、日立から参加のYAMさんを加えてのミーティングです。ようは私が北上してくるからみんなで迎撃しようということです。買うと決まってたわけではないのに、『12時半に本宮インター』『13時15分に国見SA』と待ち合わせ時間も決まってました。もし買ってなかったらどうしたんでしょうねぇ・・(^^;;;)。鶴岡在住のVTAさんは車検切れのために残念ながら足車のワゴン・ワイドでの参加でしたが、一堂に集まって楽しい時間を過ごしました。
こうして並べてみると、Sevenがいかに小さいかがよく分かりますねぇ。
こうしてオフミも無事に終了し、東北道〜八戸道をひた走って夜10時過ぎに八戸へと無事帰り着きました。途中でトラブって止まっちゃうんじゃないかと心配してましたが、何とかもってくれました(^^)。Sevenを手に入れて一気に約900qも走ったんですねぇ。 出迎えてくれた彼女の
『ホントに買ってきちゃった・・・』という言葉がとっても印象的でした(^^)。
このときのオフミの様子が、鶴岡在住のMLメンバー・VTAさんのHPでも紹介されています。覗いてみてね!
SUPER SEVEN 徒然草 ここの
『オフミのPhoto』にあります。
戻る 次へ