Seven's Room
ガソリン漏れ修理
セブンにとってガソリン漏れはよくあるトラブルの一つです。(よくある・・というのは珍しくないという意味です。必ず起こるというわけではありません)。タンク本体に亀裂が入って漏れることもありますし、ホースが切れたりひび割れて漏れることもあります。下から覗いただけでは分かりにくい場合がありますので、トランクを外して上からの覗き、原因となった箇所を突き止める方が良いです。
幸いにも私のバーキンは燃料タンク本体に亀裂が入ってガソリン漏れを起こしたことはまだありません。ホース類の劣化等によりガソリン漏れを起こしました。ここではその状態と修理について紹介します。
○燃料タンク上部からの漏れ
燃料タンク上部にセンサー取り付け部分があり、振動でここが緩みガソリンが漏れてくることがあります。ここは接着剤でくっつければOKです。灯油タンクの補修用接着剤を使いました。これなら耐油性もあるから大丈夫だと思います。
ただこの接着剤は乾くのが早く、作業に手間取っていると数分で乾いてしまうのがちょっと面倒なところです。何度かトライすれば大丈夫でしょう。
左の写真で上が修理前、下が修理後です。かなり漏れていた様子が分かりますね。タンク上部ですからガソリンを満タンにして振動を与えないと漏れてこない箇所のため、気付きにくいかもしれません。時々はスタンドで給油した際、車体を揺すってガソリンが漏れてこないかを点検した方が良いでしょう。
ここからガソリンが漏れた場合、ガソリンをタンクの半分以下まで抜けば漏れは止まります。修理工場へ移動させる前にガソリンを抜いて漏れを止めておきましょう。
○給油口〜燃料タンク接続ホースからの漏れ
給油口と燃料タンクを繋ぐホースからもガソリン漏れを起こします。これは振動や経年劣化でゴムがひび割れ、そこから漏れてきます。この時もガソリンをタンクの半分以下まで抜けば漏れは止まりますが、やはり抜本的な対策(交換)が必要になります。
鈴商さんから取り寄せた部品が写真左下のホースです。なかなか合う部品が無いらしく、このホースは自衛隊の航空機に使われてるホースとの事です(^^)。しかし肉厚がかなりあってなかなか曲がらず、取り付けが困難でした。そこでこの部品は予備に取っておく事とし、合う部品がないか探してみました。
今回見つけたのは平成5年式のS13シルビアで、ターボに使われてるホースが合うので取り付けてみました。解体屋で見つけた部品ですが、右下の交換した写真を見ると意外とピッタリ収まっているのが分かります。この部品でもガソリン漏れは収まったので大丈夫でしょう。もし他にも合うホースをご存じの方は情報をお寄せください。
○燃料フィルター接続ホースからの漏れ
燃料タンクからガソリンをエンジンに送るため、タンクから前方へ延びたパイプの先に燃料フィルターがあります。このパイプとフィルターを繋ぐホースからもガソリンが漏れてきます。満タン時に静止状態でガソリンが漏れてきたらここも疑いましょう。
ホースが繋がるパイプは燃料タンク上部から出てるので、やはりタンクの半分以下までガソリンを抜くと振動を与えても漏れは止まります。常にタンクを空に近い状態で走ればガソリン漏れは起きませんが、それはあまり現実的ではありませんので抜本対策としてこれも交換しましょう。
燃料フィルターと接続ホースは国産車用の汎用品が使えます。高い部品ではないのでガソリン漏れが起きた時は一緒に交換することをお奨めします。もっとも大昔と違ってガソリンの質は大幅に向上してますから、頻繁に燃料フィルターを替える必要はないんですが・・この辺は気分的な領域ですね(^^;;;)。
ちなみにウェーバーキャブレター本体にも燃料フィルターは付いてます。ただメッシュタイプなので燃料タンク前方にあるこのフィルターの方がはるかに細かいゴミを取り除いてるでしょう。そう考えるとキャブレター本体の燃料フィルターは掃除しなくても大丈夫かなと思ったりします。
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燃料タンク本体に亀裂が生じた場合、僅かな亀裂であれば石けんを擦り付けることで応急的に漏れを止めることが可能です。大きく破損してる場合は溶接するか交換することになります。
ガソリンは灯油や軽油と比べて非常に危険です(危険物です)。灯油や軽油はプラス40℃以上にならないと引火しませんが、ガソリンはマイナス40℃でも引火・爆発する危険性があります。自分で修理する場合はその点を十分注意して行う必要があります。できればプロの修理屋さんに任せる事をお奨めします。
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