Seven's Room
排気漏れ対策
Sevenのエキマニの集合部は、ただハメ込んであるだけです。これが抜けると前述した
『4本出しクラブ』に入会することになります。この対策として抜け防止用のスプリングを装着しているわけですが、これだけでは
集合部からの排気漏れまでは対処してくれません。別の方法が必要になります。
今までは
『Holts』製の耐熱パッキンを使用していましたが、これは熱硬化するため、Sevenでは振動ですぐにボロボロになって剥がれてしまいます。それはもう無惨です。普通の乗用車では問題無いんでしょうけどねぇ・・。
ということで、今回は市内にあるハーレーショップの店長に探して取り寄せてもらった、
DAYTONA製の
『高耐熱シリコンガスケット』を使用しました。塗布後15〜20分で初期硬化し、
約24時間でゴム状に硬化するというものです。これならSevenの振動もうまく逃がしてくれるだろうと期待しています。実際にSeven−MLメンバーも何人か使用していますが、Holts製に比べれば非常に良いようです(あくまでもSevenにとってはHolts製が合わないというだけです。誤解の無いように・・・)。
ただ気になることといえば、適用温度範囲が最高で
343℃なんですよねぇ。Holts製はたしか800℃程度の耐熱があったような気がする・・。まぁ適用箇所にちゃんと『エキゾーストパイプ連結部』って書いてあるから大丈夫とは思うんですが・・。
ちなみにこれは
85g入りで、価格は¥1,500です。
さて、結合部を引き抜いたら、そこをひたすら綺麗にします。特に今回はHoltsの耐熱パッキンの残りを除去しなければならないので丁寧にやりました。
ワイヤーブラシを使うのが手っ取り早いです。ワイヤーブラシで丹念に磨き、その後で紙ヤスリで再度磨き、最後に乾いた布で乾拭きしました。ここまでやればまず大丈夫でしょう。
そしてお待ちかね、『耐熱シリコンパッキン』を塗ります。エキゾースト側、マフラー側両方にたっぷりと塗り込みました。色はオレンジ色で、ネットリとした感触です。塗り終わった後は素早くハメ込み、はみ出したパッキンを拭き取ってスプリングをかけ、通常の使用状態にします。そのまま初期硬化するまで放置しますが、
エンジンの始動は1時間以上経過してからと説明書には書いてあります。
約2時間放置した後でエンジンを始動し、テスト走行をしてみましたが、とりあえず
排気漏れは収まったようです。排気漏れをしていると集合部が真っ黒になってきますが、その兆候もありません。
走り出すときにもその効果が音で分かりました。というのも、
それまで発進時には結合部からキュキュッと擦れる音がしていましたが、それが全く無くなりました。いつもいつも発進時に音がしていたので精神衛生上よくなかったのですが、それが無くなったのは大助かりです。なんかそれだけでも塗った甲斐があるというものです。
さて、このDAYTONA製の高耐熱シリコンガスケット性能には満足していますが、性能の持続力はというとさすがにこれでメンテナンスフリーとなるわけではありません。
年に1度はこの作業をする必要があるようです。でもこれは1年間に8,000q走った私の場合がそうなのであって、、年間走行距離が3,000q程度の普通のセブン乗りの人なら車検毎に一度この作業をするくらいで良いと思います。
そうそう、余談ですが結合部を外した際に気付いたことが一つあります。Birkinの場合、結合部は1ヶ所だけがボルトでジョイントされているんですが、その
固定するステーごと折れてどこかに吹き飛んでいました。ある程度は予想していましたが、実際に折れているのを見るとやはりゾッとします。抜け防止用のスプリングはやはり必需品ですね。スプリングを装着していない人は早急に装着することをお奨めします。どうしても
『栄光の4本出しクラブ』に入会したいのならば無理にとは言いませんが・・・(^^)。
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