Seven's Room
’99 箱根大遠征
’99年10月29〜31日まで、レーシング・スクリーン状態のバーキンで関東に遠征してきました。大学の研究室が設立50周年を迎えたことのパーティー出席が目的での上京なんですが、せっかくだからバーキンで箱根を走ろうと思い、みんなに集合をかけました。1年前の夏は那須方面に大被害を与えた台風に道を阻まれてバーキンでの箱根デビューを阻まれたので、今回はそのリベンジです(^^)。
○前日は大水害・・
金曜日に休みを取って出発したわけですが、前日までは発達した低気圧により八戸市近郊は大水害に見舞われました。
川は氾濫し、
橋は壊れ、
住宅は浸水し、
車は至る所で水没しました。その
被害額は310億円超!。 1日ズレていたら間違いなく出発は出来ませんでした。運が良いといえばそうなんですが、これで
嵐を呼ぶ男から
災害を呼ぶ男とその異名が変更になってしまいました・・(^^;;;)。
○いきなりトラブル?
箱根オフ当日の10月30日、まずは午前6時半に東名・大井松田ICにSevenが集合してきました。ケーターハム・バーキン・ウェストと車種は多彩です。その中にホンダのシティー・カブリオレ、ビート、S2000といったホンダ・オープンカーの歴史を飾る3台も登場。予定を10分遅れて一行は出発しました。
ところが出発してすぐにトラブル発生! なんとウィンカーのスイッチが壊れてしまいました。風の力でもカタカタ動くようになってしまいました。結局、自転車同様に
手信号で後ろに注意を呼びかけながらの走行となってしまいました(^^;;;)。まさか自分がセブンでこれをやる羽目になるとは・・・風をモロに受けるので結構疲れます。
しかしこれだけでは終わらず、海沿いに出たときにはスピードメーターも動かなくなってしまいました。タコメーターは動いているから走行に支障はないんですが・・・これってちょうど1年前に続く2度目のトラブルなんですよねぇ。
○続々と集まるSeven・・・
真鶴道路〜熱海ビーチライン〜伊豆スカイライン・亀石峠PA〜十国峠と設定された今回のルート、神奈川在住の頃は頻繁に走った道です。もう懐かしくて涙が出そうでした(^^)。なにしろ6年振りに走る伊豆・箱根ですからねぇ。コーナーは忘れていてもその景色を見ると昔の記憶がいろいろと甦ってきました。あんな事もあったし、こんな事もあったなぁ・・(^^)。
各ポイントごとにSevenは合流していき、その数は徐々に増えていきます。途中トラブルで小野寺さんのケータが離脱を余儀なくされましたが、一行は十国峠のケーブルカーパーキングに到着。20台を超えるセブンが一堂に集まるその光景はなかなか圧巻でした。
ウェストフィールドの2台です。相変わらずウェストは室内が広いなぁって思います。というよりもバーキンが狭いんですけどね。
東北メンバーにもウェスト乗りが欲しいです。
オールペインとされたケータはとっても綺麗でした。雪道走っても安心ですねぇ(^^)。ライトの裏側まで同色にペイントされてるんでしょうか?
ケント・アロイのホィールは今となっては珍しくなってきたように思います。昔はセブンといえばこのホィールだったんですけどねぇ・・・。
7ヶ月ぶりに復活した霜山さんのクラシックです。4月初めに箱根・大観山駐車場で某カローラに追突されて以来ドック入りしていた車です。紆余曲折を経て2日前に復活したばかりです。今回は私に対抗してレーシング・スクリーンでの参加です。
実は東北メンバーの間では、『実は霜山さんはセブンを持っていないのでは・・?』という疑惑がこの半年間に生まれていました。いつもマーコスで登場するもんだから・・。そんな訳でこの箱根で実車を確認するという使命をおびて私は派遣されてきました(^^)。ナンバーを表示してあるのはその為です。もちろん霜山さんの了解は得ています(というより霜山さん本人の希望です)。
雑誌・XaCarでその奮闘記が連載されている、おなじみのバーキンです。エンジンはFORD・ZETECが搭載されています。更にウェーバー・アルファーの組み合わせ! Sタイヤを装着しての登場です。10月末だというのに暑いくらいの陽気で、Sタイヤのグリップも十分なようでした。
でも、Sタイヤは石跳ねがひどいです。後ろを走ったときに私は思わず車間を大きく開けてしまいました(^^)。
今回はクラムシェル・ウィングのセブンが多く参加して私は嬉しかったです。クラシカルな雰囲気が醸し出されますからねぇ。
右のバーキンが履いているタイヤはDLのFM901です。私の履くW10の後継モデルです。いずれは私もこれに交換する予定ですが・・・セブンはタイヤが殆ど減らないのでずっと先の話ですね(^^)。
イェローにペイントされた2台のゼロワンです。1台はミツオカが最初に作った99台のゼロワン(型式不明)、もう1台がその後に作られたゼロワン(型式MS01)です。どっちがどっちか分かります?
これにゼロワン・クラシックTYPE−Fが加わったら壮観でしょうねぇ。ミツオカの社長が泣いて喜ぶかも(^^)。その全てを個別には見たことがありますが、全部揃ってというのはそう見る機会はないでしょうねぇ。
こちらはホンダのオープンカー揃い踏みです。初代・シティーのカブリオレが売られていた時代は日本はオープンカー冬の時代で、他にはオープンカーというものが無く、孤軍奮闘していた時代ですね。ビートが登場したときは逆に世の中でオープンカーがブームとなっていた時代というのも面白いですね。
ここには写っていませんが、当日は友人のS2000も一緒に行きました。ホンダのオープンカーの歴史を飾る3台が揃った楽しいオフミでした。
でも・・・シティーもビートもセブンの軍団についてくるのは大変だったでしょうねぇ(^^)。
佇むSevenとうっすらと浮かび上がる富士山です。良い絵ですねぇ。やっぱり箱根とセブンは似合いますね(^^)。
思えば20歳の夏、カルタスGT−iで箱根を走っていた時に豪快にBDRにぶち抜かれ、大観山の駐車場でそのオーナーと話したのがセブンに引き込まれたきっかけでした。だから今回の遠征は
箱根デビューというよりは
原点に戻ってきたという気分なんですよねぇ。
(モデル:ケーターハム・クラシック)
○MAJEALへ
11時過ぎに一行は、毎度おなじみ
MAJEALへと向かいました。この台数ですから4〜5台ずつに分かれての移動となりました。伊豆スカイラインは途中の数カ所で工事中でしたが、それでも土曜日の昼にしてはスムーズに流れていましたね。といっても芦ノ湖周辺は混雑してましたが・・。以前よりは車の数も増えてた様に感じました。
レーシング・スクリーンで便利なところは、走行中に写真を撮っても前に邪魔なモノが無いことです(^^)。逆にカメラに石が当たる可能性も大きいわけですが・・。
十国峠から足柄上郡開成町のMAJEALまでは4台で向かいましたが、その内の3台がレーシング・スクリーンという組み合わせでした。東北では絶対あり得ない組み合わせですね。ミラーに映る2台がとっても新鮮に感じました。
箱根神社の先から細い裏道を通って向かいましたが、ここが2速と3速しか使わないようなワィンデイングで、結構楽しめました。でも7ヶ月ぶりの霜山さんは結構ビクビクものだったそうです。さすがにマーコスとは操作感覚が違うでしょうねぇ・・。
★
MAJEALに到着すると、すずきたさんがフレィザーの下に潜って何かやり始めました。。どうやらマフラーが外れかけていた様です。セブンではよくあるトラブルですね。取りあえずは帰れるようには復旧したようです(^^;;;)。
MAJEALでは、この春に東北メンバーで撮影したビデオの暫定編集版を上映しました。暫定版といえどもプロが編集してますからなかなか好評でした。正式版が完成したらまた遠征してきてMAJEALさんのお店で上映会をしますかね(^^)。でも、
湘南バージョンはいつ撮影しようか?って言われたときの霜山さんの顔は面白かったなぁ・・。
相変わらずMAJEALさんのお店のパスタやピザは美味しいですねぇ。私が来たのは何回目でしょう? 東北人としては数多く来てる方でしょう(^^)。笑っちゃったのは、前に来たときにみんなが払いすぎたお金がちゃんと積み立ててあったことです。これを取り崩したことにより、今回の食事代はかなり安く済みました。それにまたアイスコーヒーもサービスしてもらったし・・。いつもながら有り難うございます。
★
こうして、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。天候に恵まれたことがホントなによりでした。また嵐がきたり地震に見舞われていたら・・考えたくないですね(^^;;;)。何はともあれ、バーキンで遠征してくるという公約は1年越しで果たせました。次回はたぶん足車でしょう。でも・・・また箱根を走りたくなる時がきっとくるでしょうねぇ。その時にまたご一緒しましょう。
○SEVEN HOUSE・プチオフミ
翌31日には、横浜市都筑区にあるセブンハウスに寄りました。ここは紀和物のケータを扱いながらもバーキンやウェスト等も分け隔て無く面倒を見るという、素晴らしいショップです。こういうショップがもっと東北にも増えてくれればといつも思います。
霜山さんがクラシックを修理してもらったのもここです。霜山さんの自動車保険を私が引き受けてる関係で何度も連絡を取っていたので、今回おじゃましました。私は2年振りに訪れました。
ホントは北島社長とゆっくり話したりみんなのセブンを見ていたかったんですが・・そうもいきませんでした。八戸に帰る前に直すところがあったからです。ウィンカーとスピードメーターです。特にウィンカーです。首都高速で手信号はやりたくないし、夜間だと見えないですからねぇ・・。
作業しやすいように、まずはスカットルを外します。『こうやって外すのかぁ・・』とか『バーキンがスカットル外してるの初めて見たぁ〜』などと聞こえてくるのを尻目に作業を進めました。ウィンカースイッチは前日MAJEALさんに貰ったルーカス製を使いました。従来品より大きかったので取り付け穴を広げて取り付けました。足りない工具は北島社長にお借りしました。有り難うございます(^^)。
ウィンカーは無事に直りましたが、スピードメーターはケーブルが回転してなくてアウト! ケーブル自体が切れたかミッション側の付け根が破断したかのどちらかのようでした。ということで不動のまま帰ることにし、スカットルを元に戻しました。この時バッテリー固定ボルトや端子の蝶ネジが無くなったりと大騒ぎになりました(^^;;;)。みなさんお手数かけました。
★
こうしてみんなに別れを告げ、楽しかった関東遠征は無事に終わりました。3日間の全行程で雨に降られることもなく、快適に走ることが出来ました。用意したカッパも出番は無しでした。これってやっぱり奇跡でしょうか?
それにしても、やっぱり箱根は楽しいですね。また遠征したいと思います。でも今回の遠征で分かったことがあります。それは・・バーキンで長距離はツライです。乗り心地とかではなく、暇です(^^)。7時間あまりも一人で運転ですからねぇ。やっぱノーマルスクリーンの方が良いのかなぁ? でも、たとえ幌をしても助手席に片道7時間も座ってくれる人って居ないだろうなぁ・・(^^;;;)。
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