Seven's Room



仙台トラブル?オフラインミーティング


仙台港にて
         (松本)        (TAKA)      (てらしま)        (沖野)       (小原)

 98年11月23日、仙台にてオフミが開かれました。Birkinのスピードメーターが動かないトラブルを修理したかっとのと、ちょうど翌日に仙台出張が入ったので集合をかけました。これがまぁトラブル続出というか、大変でしかも笑えるオフミでした・・。


○気温マイナス12℃!

 仙台集合は午前10時。天候次第では遅れることも想定されたので八戸インターを午前5時30分にスタートしました。出発時点で気温は氷点下でしたが速度規制もなく、凍結もしていませんでしたがとにかく寒い! 八戸道に3ヶ所ある気温表示板はいずれもマイナス10〜12℃を示しています。これを見るとさすがに速度規制がなくともペースは上げられません。陽が昇らないうちは路面が見えないのでとっても怖いです。当然幌をしての走行ですがここまで気温が下がるとヒーターが全く効きません。長袖の上にセーターを着て、更に厚手のトレーナー、その上にジャケットを羽織ってなんとか上半身が耐えられるくらいです。左足の感覚が無くなり、時折クラッチペダルの上まで足を上げてヒーターの風を当てるようにしていましたが、途中で足がつりそうになりました(^^)。

岩手山  盛岡を過ぎて気温表示がマイナス3℃になると少し暖かく感じるようになりました。それまでは室内なのに吐く息が白かったんですよね(^^;;;)。まぁ気温が低いということはそれだけ空気が澄んでいるわけで、久しぶりに綺麗な岩手山を見ることができました。それにしても気温マイナス12℃というのはSevenを走らせた国内最低気温の記録かもしれませんね。たぶんもっと強者がいるとは思いますが・・・。そんなこんなで集合時間の5分前に無事に集合場所に着きました。


○いきなり白煙が・・・

 今回の参加は全部で6台です。荒井@山形さんのCATERHAM 1600GTスプリントだけは写真を撮ってないんです。ご免なさい。荒井さんのは'86年式ですからドディオンのサスで5速モデルです。クラシックの上級モデルって感じの位置づけでしょうか。年式の割に程度の良いクルマでした。次回オフミでちゃんと撮ってHPに載せますのでご勘弁ください(^^;;;)。

 さて、集合場所に着くとTAKA@新潟さんがなにやら作業をしています。バッテリーが死にそうだということで新品に交換しているようでした。予備バッテリーを積んでるというのもすごい話ですよね。ところがこれが問題でした。
 ちょっと寒かったので荒井さんと2人で缶コーヒーを買いに行き、クルマの所に戻ろうとすると何やら白い煙がモクモクとそれは勢いよく上がっています。初めは隣の建物の排気筒から出てる煙かと思ってたんですが、みんなが一斉にTAKAさんのBirkinに集まりだしたのでTAKAさんの車から煙が出ていることに気付きました。ボンネットを開けるとそれは見事にバッテリーからの配線が溶けています(^^)。何本かは切れているようでした。とりあえずはエンジンがかかるので配線にビニールを巻いて応急処置をしました。

 これで終わらないのが今回のオフミ!。場所を移して暖まろうと出発の準備をしていると、またもやTAKA号は勢いよく煙を噴きはじめました。う〜む前よりも被害が拡大している・・。原因は何かとよく見たら、交換したバッテリーの全高が高く、端子が+−共にボンネットに接触してのショートでした(ボンネット裏が黒く焦げてました・・)。結局また元のバッテリーに戻し、配線にテープを巻いて再スタート。エンジンは難なくかかり、次の目的地へと向かいました。


○ロッソにて・・

 仙台南インターから5分くらいの場所、名取市ゆりが丘に『Rosso』というお店があります。ここはいわゆる不適合車(変なクルマ)が集まることで有名なお店です。ここでパスタを食べながら1時間ちょっとあれこれと話をしました。店の雰囲気もとても明るくて良い感じのお店でした。店長の弟さんがやはりBirkinに乗っているとかで、わざわざ電話をして呼び出していました。また仙台に行ったときには寄ってみたいお店です。荒井@山形さんは雪道対策を何も用意していないということでロッソを出た後に帰路につきました。山越えはやっぱり心配ですからね。春になったらゆっくり走りましょうね!


仙台港にて・・

 ロッソを後にし、仙台港に行って他車チェック&試乗会を行いました。

TAKAさんのBirkin (写真をクリックすると拡大できます)

フロント リヤ エンジン スタッドレス 噂のバッテリー
   ('97Birkinです)   (ずっと幌してました) (1600ccKENT)  (スタッドレス装着!)   (燃えちゃった・・)


てらしまさんのBirkin (写真をクリックすると拡大できます)

フロント リヤ サイドミラー
(ストライプがGood)  (ステッカー交換しよう)  (これなら揺れない)

サイドマフラー
(バックファイヤー吹きまくってました)


 松本さんと小原さんのCaterhamの写真は他のオフミのページにありますからそちらを見てください(^^)。今回は小原さんのCaterhamに試乗させてもらいました。KENTエンジンを1800ccまでUPし、足周りもかなり手を加えたマシンです。前オーナーはこのマシンで仙台ハイランドのラップレコードを叩き出しました

 さて、乗った印象ですがさすがに私のよりも200ccUPということでトルクがあります。吹け上がりもスムーズで上まで一気に回りますし、わざとアクセルをラフに扱ってもしっかりとついてきます。そして何より足が良いのです。フレーム剛性とのバランスが良いというか、タイヤ・ショック・フレームが絶妙に動いて路面に追随する感じです。その為に挙動が非常に分かりやすく、安心して操縦できるクルマになってます。これには感心です。


○松本さんの災難・・・

BDRのプラグ  仙台港に着くと、松本さんがおもむろにBDRのプラグを外しはじめました。どうもアイドリングが安定しないようです。確かに聞いていても波打ってるような回転です。あれこれと調整し、ちょっとはアイドリングが安定するようになりました。この辺はさすがバイク乗りだけあって手慣れたもんですね。『マイクロロン』を入れたら私のKENTはアイドリングがすごく安定するようになったので、BDRなんかは特に入れた方が良いと思いますよ。ミッションオイルに入れてるんならエンジンオイルにも是非入れましょう?>松本さん。

 さて、そこから仙台港にある休憩所に向かいましたが生憎すぐ近くに出入り口が無く、柵を乗り越えることになりました。これがまた松本さんが大爆笑、なかなか柵を乗り越えられずに悪戦苦闘していました(^^)。あまりの悪戦苦闘ぶりに思わず戻るときに写真に撮ってしまいました。松本さんご苦労様でした(^^)。

    (意を決して・・)     (ヨイショ!)      (はぁ・・)       (手伝って〜)     (やった〜)


てらしまさんのトラブル

 遅くなると路面が心配になるということで、仙台港を出るときに一足先にTAKAさんが新潟に向けて出発していきました。さすがにスタッドレスを履いてきても山を2つ越えるとなると大変ですね(^^)。 残る4人はBirkinショップ『プロオートサービス』へと行き、コーヒーを御馳走になりながらパーツを物色したりしていました。

 ここでお開きということになり、てらしまさんは郡山へと帰っていきましたが東北道でエンジンがトラブってしまったそうです。キャブからシュッシュッという音がして2000〜2800rpm付近でエンジンがバラバラいって全然吹けなくなってしまったのです。原因はキャブの取り付けが緩んでインマニとキャブの間の隙間からエアーを吸ってしまっていたようです(キャブを押したらアイドル回転が変わってしまう・・)。取りあえず3000rpmを越えればなんとかスムーズに回るということで無事にたどり着けたようです。 お疲れさまでした(^^)。


○そして私にもトラブルが・・・

 私のトラブルは翌24日に発生しました(^^)。仙台での仕事を終え、修理の終わったBirkinに乗ってショップを後にし、東北道・泉インターに午後7時30分に入りました。高速に入る前に雨が降り出し、何故かアンメーターが動かなくなっているのに気付いたときからイヤな予感はしてたんですが・・・。

 北に行くほど雪の心配が今日はあるということなので、降りしきる雨の中を120q/h位の速度で順調に流していましたが、宮城県から岩手県に入ったあたりからエンジンがバラつくようになりました。初めは『キャブのバランスが狂ったかな?』という程度にしか思わずにそのまま走っていましたが、だんだんとエンジンが吹けなくなり、3000rpm以上は回らなくなってきました。そのうちにどんどんパワーも落ちてきて『1気筒死んだか?』という具合に悪化していきました。

 取りあえずSAに入ろうと紫波SAを目指しましたが、その手前で更に症状は悪化。SAへの導入路の手前で完全にエンジンが停止してしまいました。クラッチを切って惰性で導入路を進むも駐車場の手前で車は停止。天候は既に雪に変わっていました。足元が滑る中、緩い登りになっている駐車場をひたすらBirkinを押して出口側にあるスタンドのピットまでの数百メートルを移動しました。押すとなるとBirkinも十分重く感じます(^^;;;)。

真っ黒のプラグ  たぶん雨が原因だろうとデスビ等の点火系をチェックするも濡れてる様子は無し。コネクタ等の配線関係も外れていなくて問題なし。キャブのエアーフィルターを外してみると確かに水を吸い込んでた様子。フィルターを外した状態でエンジン始動を試みるも空しくスターターモーターが回るばかり・・。

 それではとプラグを4本とも外してみるとこれが真っ黒け!。私のKENTは普段からキツネ色には焼けずやや黒っぽくはなってるんですが、さすがにこの黒さは異常。予備として常備している新品のプラグに4本とも交換してみる。祈るようにしてキーを捻ったらエンジンは一発で始動。助かった〜。しばらくそのままアイドリングさせてみるが特に問題はない様子。まずは一安心。

キャブ穴の目張り・・
 とはいえ、このままではまたエアーフィルターから水を吸ってしまい同じトラブルに見舞われてしまう。もう予備のプラグは無い。そこでまずはスタンドからエアーツールを借り、高圧エアーでフィルターの水分を吹き飛ばしました。そしてフィルターとボンネットを装着し、キャブ穴から突き出た部分をガムテープで丁寧に目張りしました。こうしてボンネット内から空気を吸うようにし、その後エンジンは快調に回り続けるようになったのです。


 しかしエンジンが回復していざ出発しようとしたときには雪は本降りになっていました。この先の盛岡南インターから八戸インターまでの約130qは全線チェーン規制・50q/h制限となってしまいました。取りあえずは行けるまで行こうと紫波SAを後にしたものの、滝沢インターを過ぎたところで吹雪となり、視界は極端に悪くなりました。センターラインも見えなくなり、車はスリップしまくり状態。とても走れる状態ではなくなりました。

 そこで西根インターの出口に向かい、料金所手前にある道路公団事務所の車庫を借りてチェーンを装着しました。念のために用意してきたとはいえまさか本当に装着する羽目になろうとは思いませんでした・・(^^;;;)。はじめに準備してきたキャンプ用コンロに点火し、小さな鍋に周囲の雪を大量に入れてお湯を沸かし、買っておいた缶コーヒーを湯せんします。これで作業中の暖もとれるし、終了後に温かいコーヒーが飲めるわけです。

チェーン装着 パトカーの隣で・・
 ジャッキアップをして後輪に装着し終えたときには、時計の針は午前0時を回っていました。やはり今日中には帰れなかった(^^;;;)。さてこれで、最高速度が30q/h、登板車線を走るBirkinが誕生したわけです。これほど運転してつまらないクルマも世の中少ないだろうなぁ・・。


 走り出すと乗り心地は最悪です。ガタガタと足周りやフレームにダメージが生じそうなほどです。でもゆっくりとしたスピードですからその辺は大丈夫だと思いますが・・・。音の方もかなりうるさいですが、それは耳栓をしているので大した問題ではありません(^^)。チェーンを装着して最も良かった点は、スピードが上がらないためヒーターがちゃんと効くことです。室内はけっこう暖かでした。行きとは大違いだ〜。

 とはいえ、30q/hでトコトコ走り続けるのはけっこう辛いです。なんせ融雪剤をまく道路作業車に抜かれるんですから・・。しかし停まっていたんじゃ着くわけもなく、そこは我慢して2時間ほど走り続けました。そして東北道から八戸道に入ると路面に雪はほとんど無くなり、凍結している様子もありませんでした。外気温度はプラスに転じ、これなら大丈夫そうだということで最初の浄法寺インターでチェーンを外しました。

 チェーンを外してからは60q/h程度のスピードで走り続けました。なんて乗り心地が良いんだ〜。セルシオのようだ〜(^^)。BirkinからBEATに乗り換えるとすごく乗り心地が良く感じますが、それ以上に快適に感じます。鼻歌混じりに一路八戸を目指し、ようやく八戸インターに着いたのは午前2時55分。自宅には午前3時ちょうどに到着しました。仙台から7時間半もかかってしまいました。ホント疲れた〜(^^;;;)。雪道は走るもんじゃありませんねぇ・・。皆さん真似をしない方が良いですよ!

 実はこれだけでは終わらなかったりしたのです。週末Birkinを洗車しようとしたらアルミボディー全体に大量の白い斑点が・・・。ひょっとして融雪剤の影響か? 水で洗ったぐらいでは全く落ちず、ピカールでかなり強く磨かないと取れない状態です。まさか磨きの処理まで加わるとは・・。英国ではほとんどのSevenがオールペイントされているという理由が分かった雪中行軍の旅でした(^^)。



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