Seven's Room



アクセルワイヤー支持ブラケット


 Birkinの弱点の一つに、アクセルワイヤーが切れやすかったり、戻りが悪くなったりすることがあります(クラッチケーブルもそうですが・・・)。アクセルワイヤーの戻りが悪い原因として、キャブレターから伸びてきたワイヤーがペダルボックスに入る部分にワイヤーを支持するパーツが無いことがあげられます。

 Caterhamの場合(クラシックの写真が分かりやすいです)、ペダルボックスの前にワイヤーを支持するブラケットが設定されています。Birkinにはこれが設定されていないため、自重でワイヤーが下がり、ペダルボックス入り口でワイヤーが擦れて戻りが悪くなったり切れたりします。

 そこで簡単なワイヤー支持ブラケットを自作して取り付けました。材料はステーが2本(ストレート&L字タイプ各1本)とワイヤーホルダー、それに取り付け用のボルト&ナットです。

(写真をクリックすると拡大できます)
Holder1 Holder2 Holder3



 ストレートとL字ステーを組み合わせ、ペダルボックスの横のボルトで仮止めします。ペダルボックス前にワイヤーホルダーがくるように位置決めをし、ステーの角度を調整してホルダーを取り付ける穴位置を決めます。
 取り外してワイヤーホルダー用の穴を開け、余分な長さのステーを切り、取り付けて完成です。費用は¥500もしないでしょう。安くて簡単ですが効果は十分です。

 またペダルボックス内で、アクセルペダルを挟んでいる2つのパーツがあります。中にワイヤーを通してネジで締めるパーツです。その車両前方側のパーツ(ペダルボックス出口側)のネジは緩めておいた方が良いようです。それによりアクセルON−OFFでワイヤーが動くときに、フリーとなって首振りのように動けるため、ワイヤーの引っかかりをいくらかでも防げる効果があるようです。


 余談ですが、クラッチワイヤーが切れる原因としてブラケットの位置決めの悪さがあります。上記の真ん中の写真で、クラッチケーブルがペダルボックスから出てフレームに溶接されているブラケットの穴を通過している部分があります(今回製作したアクセルワイヤー支持と同じ役目をしています)。新車の状態でこのブラケットの位置が悪く、クラッチを踏む度にこのワイヤーが擦れてそのうち切れたりする例があります。私のBirkinの場合、このブラケットを一度切断し、位置決めをし直してから再度溶接しています。そのせいかクラッチに関するトラブルは今まで生じていません。


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