Friend's Room



Tritech Schmitt



オーナー紹介

 メッサーシュミットのレプリカであるトライテック・シュミットのオーナーは、私のHPにはマーコス乗りとしてしばしば登場する霜山さんです。マーコスに乗ってるだけでも十分周りからは変な目で見られるのに、その上シュミットですからねぇ(^^)。もっともこのシュミット、同じマーコス乗りの友人と共同購入した車です。やはりマーコス乗りは趣味というか感性が似てるんですかねぇ・・?(^^;;;)。



霜山さんのTritech Schmitt

リヤビュー フロントビュー
 ある年代より上の人には、メッサーシュミットというと航空機メーカーだという印象が強いでしょう(大戦中の話です)。この車もどこか航空機を感じさせる様なデザインとなっています。

 見ての通り、前2輪・後1輪の3輪車です。こうしたレイアウトはモーガンの3ホィーラーやBMWのイセッタなどがありますが、全体から見ればもちろん少数派です。



エンジンルーム エンジンルーム  エンジンはホンダ製250ccエンジンが搭載されています。スクーターのエンジンなので無段変速になります。渋滞の多い都会で乗るにはこの方が便利でしょう。リヤセクションはホンダ製スクーターそのままですから、後々のメンテナンスを考えればGOODですね。

 ガソリンタンクは小さく、10リッターも入りません。燃費は優秀なんですが、やはり普通車に比べて航続距離は短くなります。普通の使い方なら問題ないでしょうが、秋田から横浜まで高速道路を自走する霜山さんには重大な問題です。その為、室内には携帯用ガソリンタンクが積んでありました。


室内  室内は思ったより広々としてます。いわゆるタンデム2シーターなんですがリヤシートは横幅が広く、2人並んでリヤに座ることも可能です(事実、霜山さんは細身の女性を2人リヤシートに乗せたとか・・マクラーレンF1みたいですねぇ)。

 ステアリング・・というより操縦桿という感じのハンドルが装着されています。ステアリングシャフトの右側にアクセル・ブレーキのペダルがあり、左側にはフットレストが装備されてます。フットレストの左側には黒いボタンがありますが、これが何とヘッドランプのHi−Lo切り替えボタンです! 何でこんな位置に? と思いましたが、運転してみて分かりました。運転中にHi−Lo切り替えのためにハンドルから手を離すのが非常に危険なため(後述)、走行中にスムーズな切り替えが出来るようここに装備されてるのです。なるほど、よく考えてあるなぁと感心しました(^^)。



自動車?それともバイク?

何この看板・・ 自転車置き場?
 本来なら軽3輪自動車となるこの車ですが、何故か?霜山さんのシュミットは自動二輪での登録です! 事実、ナンバープレートには自賠責のステッカーが貼ってあります(^^)。当然、車検も必要ありません。良いのかなぁ〜?。
 自動二輪での登録だからというわけではないでしょうが、霜山さんはシュミットを自転車置き場に保管してます(^^)。小さくて目立たないため、工事現場で見かける矢印の看板を前に置いて注意を促してます。でもこの看板、何処から持ってきたんでしょう?




試乗インプレッション

準備万端・・  車体は非常にコンパクトです。車体に比べて人間が大きく見えることからも分かりますね(^^)。 主要諸元は下記の通りです。

     ・全長      2.85m
     ・全幅      1.31m
     ・全高      1.31m
     ・排気量     244cc
     ・最大出力    20ps/7500rpm

 本来ならオープンで走りたかったのですが、この日は雪が降りそうなほどの低気温。オーナーである霜山さんが絶対にイヤだと言ったので、おとなしく幌をして走りました。自動二輪扱いなのでシートベルトは存在しません。しかもヘルメットは不要。良いのかなぁ・・?(^^;;;)。


疾走するシュミット  走ってすぐに感じるのはハンドリングが超クイックなこと! これに比べたらSevenはスローに感じます。ちょっと目線を動かしたらそっちに走っていくほどです。それ故に速度は遅いのにコーナーを攻めてる気分にさせてくれます(^^)。

 操縦桿のようなハンドルは、左右に動かすだけなく微妙に前後にも動きます。本当に操縦桿みたいだなぁと笑えます。ハンドルがそれほど大きな角度で動くわけではないので、ボディが小さい割には小回りが利かず苦労しました。


車線が広く感じます  車体の中心に座る格好なので、走行中は車線の真ん中に自分がいます。これは非常に違和感があります(^^)。普段の感覚で運転すると右側に寄りすぎてしまうのです。車体が小さいのではみ出す事はありませんが・・。

 3輪という事で走行中はかなりフラフラすると思ってましたが、意外としっかり走るのでビックリです。高速走行も楽勝でした。最高速チャレンジを試みたところ、120km/hまで出ました。実用性は意外にあります。途中で小雨が降ってきましたが(何と電動ワイパーを装備!)、浸水もなく快適でした。(走行写真提供:浅沼氏)


 思ったより広い室内(両脇に荷物が結構積めそうです)、セブンとは比べ物にならない乗り心地の良さ。私も結構気に入ってしまいました(^^)。オプションの電動モーターが未装着の為バックできないという難点はありますが(この辺がいかにも自動二輪登録だ・・)、これも降りて押せば問題無い話です(普通の人はそんな風に考えないでしょうけど・・)。ノンビリ走ってこれだけ楽しい車ってそう多くはないでしょう。実用性もそこそこあって維持費も掛からない。趣味車としてはかなりの車だと思います。

 正直な話、シュミットに乗ってからは他の車にあまり興味が無くなってしまいました(Sevenは別)。どれを見ても、どれに乗っても『なんか普通だよなぁ・・』って感じるようになりました(^^;;;)。これを聞いて彼女は『車に興味が無くなるなんて良い傾向だ』って言ってますが、そういう意味じゃないんだけどなぁ・・。


 このシュミットは霜山さんと友人の共有になってますが、もしその友人が1/2の所有権を手放す時には私に声を掛けてくれるように既に頼んでいます(^^)。私がこの車のオーナーになる日が、もしかしたら来るのかもしれません。彼女はその時なんて言うかなぁ・・(怖いよ〜)。



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